[ハイキュー!!] 白いはねのからすのコ。

＊ 45 攻めろ ページ47

＿インターハイ前日＿


昼休み。

自販機でぐんぐんヨーグルのボタンを押す。



菅原「おース！A！」

ぽんっと肩に手が置かれる。


どきっ


A「！！こ、こんにちは！孝支先輩..！」


うう...潔子先輩が変なこというから
なんか意識してしまう。


菅原「それ、おいしいの？影山もよく飲んでるよなー！」

A「おいしいですよ！し、身長を..伸ばしたくって！飲んでます...」


少し緊張してるせいか、なかなかストローがささらない。


菅原 「Aはちっさい方がかわいいのになー？」


そう言いながら私の手をつかみ、
ストローをさしてくれた。


手が..大きい..！


そのことに気づき、またどきっとする。


菅原「ん？どした？」

私の顔を覗きこむ孝支先輩。



A「あの！こ、孝支先輩は..その、好きな人とか、いるんですか..？」

ぼろっと口からでて気づく。


..は！私はなにをきいているんだ！！//


A「あ！あー！いや、なんでもないで((菅原「いるよ。」



..今、いるよって言ったよね..？


A「...好きな人、いるんですか？」

菅原 「..うん、俺、好きな人いる。」


ちょっと顔を赤らめて孝支先輩は答えた。



A「そ、そうなんですね！ど、どんな人なんですか..？」

菅原「うーんとねー、ちっさくて人見知りでね、笑顔がすごく可愛いコ！」


へー..誰だろ、3年生かな？


菅原「あと、よく俺を頼ってきてくれて..でもライバル多くてさー、全然自信ないんだ。」

すごいなーその人。
孝支先輩が自信ないなんて..


A「だ、大丈夫ですよ！だって孝支先輩、優しいしかっこいいし努力家だし頼れるしお母さんみたいに包容力あるし..」


私が孝支先輩の良い所を並べていると
孝支先輩の顔がどんどん真っ赤になっていく。


菅原「..ありがと。でもさ、そのコ、すごく鈍感みたいでさ..どうすればいいと思う？」

手で顔を隠しながら孝支先輩は聞いてきた。


すごく鈍感..？
うーん、そういうときは..

漫画でなんかあったな..えーと


A「..ガンガン攻めろ..？」



すると、孝支先輩がまっすぐ私をみながら


菅原「..攻めちゃっていいかな？」


と聞いてきたので


A「いいと..思います？」


と私は答えた。




菅原「じゃあ、それ一口ちょーだい。」


..へ？


そういって私の手をつかみ、
口元に引き寄せた。


ごくっ


菅原「..ごちそうさま！じゃ、また部活でな！」


私は真っ赤な顔で
呆然と後ろ姿を見送った。

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