[ハイキュー!!] 白いはねのからすのコ。

＊ 37 兄ちゃん ページ39

ははっと笑うもりすけ兄ちゃん。

..くそ、油断した..！

急いで前髪を整える。


A 「..忘れてたけど私の眉みて思い出したでしょ！」

夜久 「えっ！最初っからわかってたぞ？Aってこと。」


..あやしい。
じゃあなんで眉見るの！！

夜久 「いやー、A変わってないかなーと思って。そしたら変わらず俺と同じ眉でよかった！」


..なんだそりゃ。
まあ覚えてたんならいいや。


それより...

私はもりすけ兄ちゃんの腕をつかむ。

A 「もりすけ兄ちゃん、腕大丈夫？..うわ、青っ！！はやく冷やさないと！」


あんなスパイクを何回も拾ったんだから
そうなるよね..

急いで氷をとりに行こうとしたら、がしっと手首をつかまれた。


夜久 「いいよ？遠いし。それにAの手、冷たいから大丈夫！」

そう言って、つかんだ手首をそのまま自分の腕に持って行く。


..どきっ


あれ？こんな腕太かったっけ...

なんだか変な感じ。


A 「..大きくなったね。もりすけ兄ちゃん..」


もりすけ兄ちゃんは
嬉しそうに、そうか？と笑った。


夜久 「あ、Aさ、俺と親戚じゃないって知ってたか？」

..え？


夜久 「俺さ、両親忙しくてよく隣の家の人たちのとこに居たんだ。んで、お盆のときも一緒についっていったら、そこにAと橙也がいた。」


..あのおばちゃん、適当すぎデショ。

まさか赤の他人だったとは..騙された。


A 「..知らなかった！ずっと親戚の兄ちゃんだと思ってたよ..え、敬語使った方が、いいですか..？」


すると、わしゃわしゃ頭を撫でてきた。


夜久 「いや、今までと同じでいいよ！でもなーうーん、兄ちゃんはなーやめようかなー。」


..兄ちゃんはだめなのか？


夜久 「じゃあさ、俺のことは衛輔さんと呼べな！」

A 「..もり、すけさん..衛輔さん？」

夜久 「！うん、いいな！それでお願いします！」


..うん、了解。
なんか照れるなー



夜久 「あ、今ケータイ持ってるか？」


ジャージのポケットからケータイを出すと
衛輔にい、衛輔さんにとられた。

ぽちぽちとなにかを打っている。

夜久 「これでよし。後で俺にも送ってな！」

ケータイを見ると
夜久衛輔が登録されていた。


..今送ればいいのに。


というのは言わずに、
兄ちゃんって呼ぶのはだめなのか聞いてみる。


衛輔さんの顔がきょとんとなる。




夜久 「なんでって..好きなやつに兄ちゃんって呼ばれたら、なんか..だめな気がするじゃん？」

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