[ハイキュー!!] 白いはねのからすのコ。

＊ 1 すき？ ページ3

うーわー....お腹すいた。これはまずいですヨ。



朝日が眩しい体育館の時計に目をやると、
只今、午前10時5分前。
烏野高校入学式真っ最中。

羽白Aのお腹の調子はといいますと...
激！！はら！！へり！！



なんでこんなことに...


あーあ、とーくんが悪い。うん。
自分は悪くない。とーくんが悪い。


思わず首をぶんぶん振ってしまう


はあーっとため息をつきながら
昨夜の兄との会話を思い出す。







__昨夜__



橙「おーい、Aー明日入学式だよな。ハンカチとー筆箱忘れんなーあと必要なもんは...」



A 「あーもー、とーくんうるさーいうるさーい
だーいじょぶだよー。.....まあ多分(小声」




夕飯を食べ終わり、2階で漫画を読んでいると
とーくんがなんか下で母さんみたいなこと言ってる...



あ、とーくんは兄ちゃんです。
橙也(とうか)でとーくん。



気がついたらとーくんと呼んでいた。
まあ、
とーくんは兄ちゃんて呼んでほしいみたいだけど...







今さら恥ずかしくて兄ちゃんとか呼べないし。





橙 「！！多分って言っただろ今！あー心配だわー、兄ちゃん心配だわー可愛い妹が入学式初日に先生に怒られるなんて...(嘘泣き」



A 「地獄耳か...はいはい。わかりましたヨ。準備しますしますー」



なんとか重たい腰をあげ、渋々明日の準備をしていると...




がちゃっ...
橙 「入るぞー」



A 「あっ、ちょっと。ノックもしないで乙女の部屋に入らないでクダサーイ」



ドアの音に気づき振り向くと、とーくんがずかずかと部屋に入ってきた。




橙 「まあまあ、いいじゃないの。聞きたいことがあってさー。」



A「えー...なに。」



橙「いやいや、大したことじゃないんだけどネー
Aってさ...







蛍くんのことどう思ってんの？(ニコッ」






......はい？


いきなり何を聞くかと思えば...
そんなコトですか。




A 「えっ、どうって...幼なじみ...？」


それしか答えはない。
月島蛍は小学校からのただの幼なじみだ。
ついでに山口忠も。



とーくんは知っているのに
何でこんなことをわざわざ...聞く？





橙 「いや、幼なじみとかじゃなくてさー汗
なんか他に思ってることとかないの...?」



A「いや、特には...あ、いじわるとは思ってる！」




そう。蛍はいじわるなんだ。ものすごおーく。
いっつも歪んだ笑みで、




「いつまで経っても君はおちびちゃんだねぇー(クスッ」




むかっ

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