サングラスと獅子と…。 (ページ6)

今日:28 hit、昨日:2 hit、合計:9,032 hit

戸亜留市散策ページ6

新しく通う学校に最終手続き等を終えてから校門を出て時計を確認するとまだ11時。

何しよっかな〜
この土地に戻ってきて(まあ戸亜留市は初めてだけど)、あの頃の皆とまた会えたけど、この時間帯は皆それぞれやる事があるだろうし…そのまま帰宅も何だかつまらないし。

とりあえず戸亜留市の散策でもしようと決めた。

歩いていくと海が見えて。
『へ〜こんな所に海なんてあったんだ〜』
柵に両腕を置いて海を眺める事に。

私戸亜留市の事何にも知らないんだな、海があるなんて思わなかった笑

暫く眺めてると後ろから聞こえてきた話し声が近付いてきて、横を見ると少し離れた所に灰色の制服を着た金髪のサングラスと黒の眼鏡を掛けた学ランの2人が釣りを始めていた。

かなり真逆なタイプの2人が静かに釣りをしてるのが何だか面白くて、あまり見てはいけないのは分かってるのに2人の横顔をつい見てしまった。

そういえば向こうに居た時も中学の途中まで眼鏡を掛けた男の子居たな〜

色々…あった子で引越してしまったけど、歳も1個違うけど誰にも心を開かない彼が唯一私には開いてくれてたな。

釣りをしてる眼鏡の人を見たらこんな事を思い出して、ふと似てるな〜なんて思ったりしてたら

灰色の制服の人が、居ない。

｢まいど〜｣