呼び方と圧迫面接 ページ4
グルッペンの自己紹介を受け、シュテルプリヒは固まった。
それも当たり前だろう。ただの新兵募集に来た一般人の目の前に国で一番の権力を持ち、国民に愛されている者…総統が現れたのだから。
「…えっ」
シュテルプリヒが心の奥で呟いた言葉は誰にも聞かれることなく溶けていった。
「…はぁ、すんません。うちの総統はかなり変わり者でな。」
赤いマフラーの男が少し呆れた目でグルッペンを見た。
「えぇ…まさか総統様とお会いするとは…」
ただの兵志望なのですが…とシュテルプリヒは続けた。
「いや、最初は侵入者だと思って迎撃した者がちゃんとアポを取った客だった…と言うのは完全に此方側に非がある。それに、ゾムの部隊は俺の護衛のような側面を持つ事もあってな。志望者に会いたかったのだ。」
「ちょいちょい、僕らの自己紹介は無しっすか？」
迷彩パーカーの男が少しふざけた口調で言った。
「あ、すまん。忘れとった。先に全員自己紹介済まさないとな。」
グルッペンがそう言うと迷彩パーカーの男が自己紹介を始めた。
「チッス！密偵部隊隊長のゾムでーす。」
迷彩パーカーの男こと、ゾムにシュテルプリヒはペコリと軽く一礼して、赤いマフラーの男の方に視線を移した。
「書記長のトントンや。」
赤いマフラーの男もといトントンは簡潔にそう言うと、どこからか数枚の書類を取り出した。
「シュテルプリヒさん…あー、Aさんって呼んだ方がええですか？」
シュテルプリヒとトントンが言うとシュテルプリヒが眉を少し下げた事に気づいたトントンはシュテルプリヒがあまりにも不吉な名前、と称したシュテルプリヒではなく普段使っていると言っていたAと呼んだ方が良いのかとシュテルプリヒに尋ねた。
シュテルプリヒは軽く頷き、出来ればそちらで呼んで下さると…と言葉を濁した。
以下、地の文でも文字数的なアレでAと表記する事とする。
「えっと、Aさんは一昨日の実技試験してるよね？」
「嗚呼、はい。」
とりあえず、Aが面接を受けている間にこの国の説明をしようと思う。
此処は我々国。正式名称も存在するが、大抵の人間が我々国と呼んでいる故に我々国が正式な行事の際にもこの国を我々国と呼んだ事によりもはや我々国が正式名称の様に扱われている。
ーーーー
圧迫面接ですね。
次回は説明回です。
データ飛んだ…
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さくさくサック - やばい！はまった 更新がんばってください！応援しています！ (2019年1月17日 20時) (
レス) id: 9b6220ac64 (このIDを非表示/違反報告)
まる - ご本人様方には関係ない、当然ですよね。そのご本人様方に迷惑がかからない為のルールです。ちゃんと守りましょう (2018年12月28日 13時) (レス) id: a6c0a497d7 (このIDを非表示/違反報告)
まる - それでなくとも違反作品が溢れかえっているんです。これ以上違反作品を増やさないで下さい (2018年12月28日 13時) (レス) id: a6c0a497d7 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されてる行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年12月28日 13時) (レス) id: a6c0a497d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふつうの人類 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月28日 11時
