赤いマフラーの男と心当たり ページ2
かつり、かつり、男の靴の音だけが響く。
流し目に歩いている城の内装を見る。
「此処は…嗚呼、そういう事か。…なにも、変わっていないな。」
ぽつりと呟く。どうやら男はこの城を知っているらしい。
「きっと、もう。俺に気づいているのだろう。」
彼らは優秀だから。そう男が言った時角から赤いマフラーがチラリと見えた。
それでも男は気にせずに歩いた。角を曲がる。男の前には、赤いマフラーを巻いた男が立っていた。
男の口だけがつり上がったぎこちない笑顔が少し柔らかくなった。
しかしそれでも赤いマフラーの男は男に問いかけた。
「アンタ誰や。」
「私は、Aと申すものです。」
赤いマフラーの男は少し呆気にとられた。
「お、おう…随分あっさり言うんやな。」
「本名では無いので。」
男はそれにあっさりと先程名乗った名前が本名では無い事を告げた。
それを聞いて赤いマフラーの男は少し緩んでしまった警戒をまた締め直した。
「…なぜ、偽名を？」
「本名はあまりにも不吉でして。いつもAと名乗って居るのですよ。」
それは、本当の事だ。男の名前は不吉であり、それ故男は何時も独りだった。
「…ところでこの城に何のご用意で？」
「あぁ、新兵を募集しているらしい…と聞いたのですが。」
「は？お前そんな理由やな訳無いやろ。そもそも新兵募集に来るなら何故夜中にくる？」
赤いマフラーの男が言っている事は最もである。何故新兵希望の人物が夜中に城の中に侵入する必要があると言うのだろうか。
「実は体質的に太陽の光がダメでして。何時もはフードやサングラス等でやり過ごしているのですが、ここに来るまでにフードは破れ、サングラスは壊れてしまい。夜しか活動出来ないんです。」
男は、とある理由により、太陽の光を直接見ると気を失ってしまうのだ。太陽の光見ずとも肌に当たり続けると_________
「ならそもそも兵士には成れんだろうが。」
確かに太陽の光が見れない兵士等家畜以下のゴミだろう。しかし___
「あいにく私の専売特許は暗殺や密偵等夜にやるものが主なので。これでも今まで傭兵だったんですよ？」
しかし、この男の専売特許は闇に紛れ誰も気づか無い内に
「…それならゾムの部隊か。確かに今ゾムの部隊は人員不足で入隊兵を募集してたはずや。矛盾は無い。」
赤いマフラーの男はそう呟くとふと思い出したかの様に顔をパッとあげて男に顔を向ける。
「あ、もしかして…」
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さくさくサック - やばい！はまった 更新がんばってください！応援しています！ (2019年1月17日 20時) (
レス) id: 9b6220ac64 (このIDを非表示/違反報告)
まる - ご本人様方には関係ない、当然ですよね。そのご本人様方に迷惑がかからない為のルールです。ちゃんと守りましょう (2018年12月28日 13時) (レス) id: a6c0a497d7 (このIDを非表示/違反報告)
まる - それでなくとも違反作品が溢れかえっているんです。これ以上違反作品を増やさないで下さい (2018年12月28日 13時) (レス) id: a6c0a497d7 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい、違反行為です。外し忘れ、とかいう軽い意識はおやめ下さい。作品を消されてる行為です。オリジナルの新着に二次創作が上がってくる事を不快に感じる人もいます (2018年12月28日 13時) (レス) id: a6c0a497d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふつうの人類 | 作者ホームページ：
作成日時：2018年12月28日 11時
