RAMPAGE × オンナノコ

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樹side








2週間くらい前からAさんの様子が可笑しいと思った


ぼーっと一点を見つめてるしダンスにキレがなく時々ふらついてる



けど体調悪いなら自分から言ってくれるだろう 、と思い様子を見るだけにした 、



今日は音楽番組で披露する振付の確認の為スタジオで待ってた時Aさんが入ってきた


でもいつものAさんとは少し違い 、顔色が悪い



また倒れるかもしれない 。そう思った俺は注意深く様子を見ることにした


踊る前ふらついてて危ないって思ったけどなんとか持ち直したみたいで良かった 。


休憩に入った時を狙ってAさんに話しかける


「Aさん 〜 」


『 ん ？なにどうしたの樹 』


「 いや 、なんか大丈夫かなって 。」


「 踊る前ふらふらしてたしキレがいつもよりないから体調悪いのかな〜って思ってて 。」


『 あ〜 、私今日貧血気味でさ 、笑 ちょっとふらついただけだから大丈夫だよ 』


「 … そうですか 、無理しないでくださいね ？ 」


『 ふふっ 、ありがとう樹 』



なんて言って笑って誤魔化してたけどちゃんと笑えてない

大丈夫かな 、Aさん …





そう考えてたら陣さんが


陣「 もう１回だけ通すから休憩終わりやで 〜 」


って叫ぶから慌てて水を飲んで立ち位置へと戻る


Aさん心配だから見とかないと 。


そう思い音楽が鳴り始め踊り出し、サビの部分にかかろうとしたその時 。




俺の視界に入ったAさんはその場にうずくまっていた 。



すぐさま俺はAさんに駆け寄り


「 Aさん 、やっぱしんどいんじゃないっすか 」


「 大丈夫ですか ？って大丈夫じゃないか 、立てますか ？ 」


『 ん … いつき 、無理 、ふらふらする … 』


「 じゃあ 、俺の背中乗ってください 、取り敢えず端に行きましょ 」


『 ありがとう 、ごめんね … 』


「 大丈夫ですよこんくらい 、気にしないでください 」



そう言い端まで移動する

無理しないでって言ったのに 、、

よく見たら目の下の隈がすごい 、寝れてないんだろうな




皆も異変に気づいたのか音楽を止め焦った表情でこっちへ向かってくる

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