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不思議の国4 ページ6

?「確かに。」

?「そうよそうよ!ゼロはともかく、優しき悪
  魔やら、高飛車なクイーンやらがいる赤
  の軍になんていれたらユヅキちゃんがあ
  まりに不憫だわっ!」

そういって、長髪のオネエさんはしくしくとわざとらしいモノマネをしだした。

 
ヨナ「…ちょっと。このヨナ=クレメンスを高飛
  車だって言った? 俺は高飛車なんじゃ
  ない。誇り高いだけだ!」
 
?「一緒だろーが。」
 
なんだか既に出来上がってる感じの酔っ払いイケメンがつぶやく。
 

ヨナ「カイル、なんかいった?」

カイルとよばれたひとに、ヨナさんがキッとにらみつけた。
カイルさんは、両手をかるくあげて降参というように、

カイル「お〜お〜、怖い怖い。」

といって茶化すように笑う。

ヨナさんはその仕草をみてさらにお怒りになったようで、綺麗な顔がどんどん怖くなってく。

だけど私はすかさず あの!っと声をあげた。

弓月「一ヶ月ってどういうことですか?…私
  大学もあって、あまり長くはいられな
  いんですが!」

 
ヨナ「…君、いまの話聞いてた?普通理解する
  でしょ。一ヶ月たたないと、化学の国
  に帰れないってことぐらい。」

弓月「ええ!?そんな!」

 
どうしよう、それはまずい。さすがに一ヶ月はまずい!

弓月「どうにか魔法とかではやく帰る方法は
  ないんでしょうか?」

 
さっきまでこの世界をたのしんでかえろ〜なんてお気楽だったけど、現実的にやばい状況に気づいた途端、緊張感が走る。

祈るように返答をまつけど…

ヨナ「ない。…一ヶ月に一度の満月の夜にだけ
  あちらとこちらの扉が開く。普通は
  開いても、ここには来れないはずだっ
  たんだけど。」

 
ガーンっと衝撃がうちつける。

そんなぁ……
 

?「まあ、こうなっちまったらもうしょうが
  ねーよなー。」

派手髪の男の人が後ろでつぶやいた。そして、私の肩をかるく叩いて、

?「まあドンマイ。落ち込んでもどうにもな
  らないし、どうせなら俺らとこの世界
  たのしんで行こうぜ。」

 と、ニッと人好きのしそうな笑顔を向けた。

 
まあ、たしかに、もうしょうがないよね。


この人の言うとおりだ。

 
 

 






 

 

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作品ジャンル:ファンタジー
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。。 - オリジナルフラグ外してないから違反報告しまーす。注意されても直さない貴方が悪いしねー (2019年2月7日 21時) (レス) id: 8099c9656f (このIDを非表示/違反報告)
。。 - オリジナルフラグ外して下さい違反です。 (2019年2月7日 6時) (レス) id: e0068dd1ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪猫 | 作成日時:2019年2月7日 5時

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