不思議の国 ページ3
(___じゃなくて!)
弓月「これどういう状況なのっ?」
さっきから落ち続けてるのに一向に底につく気配がない。
そもそも、さっきまで路地裏にいたはずなのに……
私はどうしてここにいるの?ここは何なのっ?
っと思ってたら____
弓月「っ!? ぅうわあああああぁ!!」
いきなり体は鉛をつけたかのように重くなり、落ちるスピードが一気に加速した!
風がワンピースの中にはいりこみ、バタバタとうるさく音を立てる。
冷たい空気が全身をバシバシとうちつけてくる。
落下してるときの、お腹をすくうような感覚が最高に気持ちわるい!
弓月「きゃあああああ」
精一杯悲鳴をあげるけど、それでは追いつかないレベルで怖い!!
それでもなんとか瞳を開くことができ、写った景色に私は絶句することになる。
弓月「っ…!!?」
(___街…!?)
どうしてか私は夜空から落ちていて、穴の底ではなく、キラキラと光がともる街が広がっていた____!
街の外は森が辺りを多い、その中に、さっきからよく見ていた七色の光をはなつ建物がそびえたつ。
私の住む町とは180°違う、おとぎ話のような街に、私はぐんぐんと落ちていく。
(___どうしよう、どうしよう!どうしよう!!)
心臓がいたいくらいに鳴り響き、焦りと恐怖がぐちゃぐちゃにまじりあい、もうなんなのかわからない。
地上が見えてきた瞬間、私は両目をぎゅっと結んで覚悟を決めた。
(__ああ、もうだめだ…!)
次々と今までの人生が脳内に流れ出したその時________。
?「"止まれ"」
男の人の声がきこえたかと思うと、私の体がピタリと空中で止まった気がした。
そ〜っと目を開いてみる。
弓月「ゔっ!」
ドサッ
落ちた。
けれどそこまで痛くない。ふわふわの草の感触に、ゆっくり起き上がってみた。
弓月「!!」
人がいる。しかも大勢。しかもみんなかっこいい。
その人たちは軍隊のようにきっちりとした洋装に身を包み、キラキラとしたオーラを溢れんばかりに放っていた。
?「大丈夫か?」
最初に声をかけてくれたのは、黒髪に少し目のたれた男の人。
伸ばされた手にハッとして私は急いで手を借りて立ち上がる。
弓月「あ、はい!なぜか大丈夫みたいです…!」
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。。 - オリジナルフラグ外してないから違反報告しまーす。注意されても直さない貴方が悪いしねー (2019年2月7日 21時) (レス) id: 8099c9656f (このIDを非表示/違反報告)
。。 - オリジナルフラグ外して下さい違反です。 (2019年2月7日 6時) (レス) id: e0068dd1ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雪猫 | 作成日時:2019年2月7日 5時