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其奴は、舌打ちをした。
自分が作った中で最高傑作とも言えるコンピュータウィルスを撃退されたのだ。
＿＿＿＿＿彼方にも中々の駒が居るらしい。
「まあ良いでしょう。此方にも駒は居ますから。」
其奴はそう言って、紅茶を飲む。
＿＿＿＿＿＿＿＿カタンッ
「ッ！？誰だッ！！」
僅な物音。咄嗟に拳銃を打つ。
「…見るからに小者だな。ウィルスだけ買われたか。」
物陰から出てきたのは、恐ろしく顔の整った美青年。
「お前は…！」
「その慌て様を見るに、何も知らされていないのか。」
ふむ、と考える美青年は、拳銃を前にしての何の動揺もない。
「何の事だ！大体お前は誰なんだ！」
「…本当に知らないのか。それは失礼した。」
美青年はそう言って一歩近づいた。
「＿＿＿俺は
「…み、やづき…だと…！？」
それなりに裏社会で生き抜いていた男はその名を知っていた。
その名を、遊びで名乗った者たちの運命も。
＿＿＿＿�犖飜觀遒療椶蠅某┐譴觧�なかれ��
裏社会の暗黙のルールである。
男は考える、この男は�犖飜觀遶瓩亮圓覆里�。
「さて、お前の事は後で聞くとして、今聞きたい事がある。」
鏡雨が一歩踏み出した。
＿＿＿＿パァン！
乾いた音が響く。思わず打っていた。
鏡雨がゆっくり倒れる。
男は、後退る。
「あーあ、打っちまったか〜」
間延びした声がした。
後ろを向こうとすると、ガッと腕を掴まれたと思ったら、地に押さえ込まれていた。
「はい、一丁上がりィ〜おい、古都月、いつまで寝てんだよ。」
男の声に、鏡雨は起き上がった。
「なッ！？」
「残念だが、銃口を見れば大体の弾道の予測がつく。この距離でなら尚更くっきり見えたさ。」
因みに弾はあそこだ。
と壁を指差す鏡雨。
「残念だったな、コイツに吹っかけたお前が悪いんだけど同情するぜ〜」
「思ってもいない事を言うな。…さて、聞きたい事を聞いたらずらかるぞ。」
「あいさー！」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
「…成程な。」
「嘘は無いみたいだぜ、行くか。」
その後、男からこってり情報を絞り出した二人は、男を縛り上げ、その場を後にした。
言うまでも無いが、間延びした声の男は東雲である。
．
終わり
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御夜(プロフ) - 有難うございます！古都月兄妹は完全オリジナルなので不安だったのですが、そう言ってくれると嬉しいです！ (2018年5月7日 22時) (
レス) id: 7d87b2f17e (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - とても読んでいて面白いです！自分の好きなタイプの小説で一気に読んでしまいました。古都月兄弟の会話とかもホント面白いので、これからの更新とても楽しみにしてます！ (2018年5月7日 22時) (レス) id: 615f42e683 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：御夜 | 作成日時：2018年4月21日 18時
