例え裏切られても、笑顔でいよう、それが正しいと信じてるから【歌い手】 (ページ12)

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11話ページ12

「元々お前が原因の癖にっ」

「悲劇のヒロインぶってんなよ！」

「お前が消えれば全部解決するんだよ！」

あ、そっか、

私がいるからこうなるのか、

皆の前で笑うことをやめてしまった私は

弱くて、情けなくて、

誰一人守れやしないバカなんだよ、

今からでも遅くないから、

また、笑おう、

それが正しいと信じてるから

『そーだよね、私が消えれば

いい話なのにねー』ﾆｺｯ

「お前っまたヘラヘラしやがって！！！」

走ってこっちに来るモブ男、

殴られる、でも、

これが罪滅ぼしになるなら、

いくらでも殴って構わない

君らの関係にヒビをいれたこと、

いつか、罪滅ぼししなくちゃ

志麻「待てよ、」

「なっ」

志麻「俺が黙ってると思うなよ」

そう言って軽く腹を殴る志麻くん

お腹を押さえて倒れるモブ男、

『やりすぎだって』

志麻「ええねん、

………………皆敵やろ、」

やめて、敵は私だけでいいから、

どうして味方になってくれるの？

『私の味方したら、

皆が壊れてなくなっちゃうよ、』ﾆｺｯ

泣きたい、彼らの優しさに

甘えていたい

『正直に言うね、』

笹木「なっ！」

『全部私がやった、』

一人になる準備をしよう

『笹木さんは私が利用した』

なにも悩むことなんてない、

『私が脅して手伝わせた、』

昔に戻るだけなんだから、

『そうしたら私、皆に大事にされると思って』

もう、大事にされてたよ、

私にはもったいないくらい愛をもらえた、

自分の頭をよぎるのは

皆と笑いあった昔の自分、

一人じゃなかった自分の思いで

『こうなったら話すしかないでしょ』ﾆｺｯ

さよなら、今まで有難う

まふ「ｯ………………」ﾎﾞﾛｯ

相川さんは何故か泣いていた、

そらる「まふ？」

まふ「ｯごめん、」

謝る理由なんてわからない

大丈夫、今からでも間に合う

ここの皆がハッピーエンドで

終わる方法

ｶﾁｶﾁｯ

カッターの刃を出して、

怖い、傷つけたくないよ

それでも、センラだけは

何があっても味方でいてくれるといった、

俺を傷つけてもいいから、

お前の望む結末にしろって、

ｸﾞｻｯ

刃物の刺さる音、

視界には赤い液体、

回りには目を見開いて慌てる元親友たち

私が刺したのは、センラ

センラはすぐすべてを理解してくれた、