その子、王族ですよ【HQ】

狙われる王子 ページ49

黒尾の紅蓮魔法が発動した。
周りの氷が炎で溶けていく。

奏｢相性悪っ｣

貴｢ちょっと奏音！しっかりやってよ！！｣

奏｢相手が紅蓮魔法なんてお前、一言も言ってなかっただろ！！｣

貴｢あー！もう！！魔法操作魔法『威力弱化』｣

Aが魔法操作魔法で黒尾の魔法を弱めた。
そして、奏音に｢今！！｣と合図を出す。
奏音は黒尾を水鉄砲で撃つ。が……

奏｢はぁ！？｣

奏音が撃った水を狙って研磨が水鉄砲で撃った。
その狙撃の腕前に奏音は驚いていたのである。

黒｢研磨！！ナイス！｣

黒尾は研磨がつくった隙で奏音を狙って水鉄砲を撃つ。
奏音はまんまと、その水に当たった。
奏音の腕輪が水に反応し、ライフが2つになったと表示が出された。

貴｢何やってんの？！｣

奏｢うるせー｣

とちょっとした言い合いを始めるAと奏音。

研｢やっぱり思った通りだった。この2人、従姉弟同士だけど相性合ってない。このまま奏音様のこと、潰すよ｣

黒｢おー、研磨さーん。潰すとかいわないの｣

なんて言っていているが、黒尾もやる気だ。
2人して奏音を追い詰めていく。
王子だろうが、年下だろうが容赦しないようだ

研｢クロ、そこ右｣

奏｢ちっ…なんで俺ばっか狙ってんだよ｣

黒｢およおよ、王子サマでも疲れてきちゃった？｣

奏｢舐めんなよ｣

撃ってくる水を避ける奏音。
やはり経験の差もあるのか、奏音でも歳上相手にはさすがにキツイらしい。
そして、ピーッと奏音の腕輪が鳴る。

奏｢3回当たったか…｣

黒｢さて、奏音様が終わったところでA様にいきますか｣

貴｢奏音〜！！お疲れ様！私の凄さを見せてあげるからよく見てなよ！｣

奏｢ちっ…わかったよ｣

貴｢奏音の水鉄砲貸して｣

Aがそう言うと、奏音は自分の水鉄砲をAに渡した。

貴｢さーて！！やるよー！！｣

くるっと水鉄砲を回す。
その時に､黒尾がAに向かって水鉄砲を撃つがAは軽々とかわした。

黒｢ですよねー。研磨さんどうします？｣

研｢クロ、隙作って。俺が狙うから｣

研磨と黒尾のコンビネーション攻撃が次々とAを襲うが、Aは全ての水を避ける。
そして、2人のコンビネーションを上回る程の狙撃で2人を狙う。

奏｢1つ言っておくとAの凄さは、類まれな身体能力だ｣

そう。
Aは吟音、奏音、奏恋の中で1番、身体能力が高く誰も敵わないのだ。
ここから、赤チームの反撃が始まる！

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