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side Mitsuru
「ゼロは、その事知ってるの･･･？」
力なく出た俺の声に、Aちゃんが後ろで息を呑む音が聞こえる。
姉さんとゼロの戦いから追い出された俺とAちゃんは、
「いや、知らせない。」
俺の言葉に黒田さんがそう答えると、Aちゃんは“待ってください”と続けた。
「こんなの卑怯すぎます！だって･･･ミツルさんは、零くんの友達だから、」
「いいんだよ、Aちゃん。
ゼロは･･････勝つかもね。」
「ミツルさん、でも･･････」
Aちゃんは、俺の車椅子を握っていた手を離すと、俺の目の前でしゃがんで膝に手を伸ばす。
「･･･お前の脚は、宇海零のせいなのか？」
黒田さんが、そう尋ねた。
･･･確かに、ゼロはあの時俺を置いて行ってしまった。
だけど、
「違うよ。アイツとは、親友だったんだ。」
助けてくれようとしたゼロを、俺が突き放した。
俺の前から消えてくれ、と。
ぎゅ、とAちゃんの手が俺の膝の上にかかったブランケットを掴んだ。
「でも、動かない脚を見ると、時々思い出すんだ。あの時の感じを。
俺はまだ、アイツを本当は許せてないのかもしれない。
そしてゼロが勝ったら、俺はまた･･･あいつを苦しめることになる。」
俺は、どこまでもゼロを傷つけることしかできないみたいだ。
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ローズパーナ(プロフ) - またお話が読めて嬉しいです！更新頑張ってください (2020年8月23日 16時) (
レス) id: 5a7dd75047 (このIDを非表示/違反報告)
猪谷萌(プロフ) - この番外編も見たいです！頑張ってください！応援してます！ (2019年7月18日 12時) (レス) id: 0c8bb4e7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - 終わり方最高です！ (2019年2月9日 0時) (レス) id: cfad8bd8ff (このIDを非表示/違反報告)
熊人-ゆうと-(プロフ) - 完結、おめでとうございます!!この作品、好きでした!! (2019年2月8日 0時) (レス) id: f6b0d69d01 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - Blueheartさん» 質問ありがとうございます。知り合いというか、Twitterで相互なのでたまにお話してもらっています(^^)優しくて尊敬するばかりです・・・！ (2019年2月4日 15時) (レス) id: 6d0cd6d83e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2018年9月17日 14時
