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side Zero
数日後、俺はミツルに指定された公園に来ていた。
スマホでネットニュースを読んでいると、向こうの方から「ゼロ」と声をかけられる。
声のする方を見ると、ミツルと黒服…確か名前は黒田。ミツルと黒田さんがいた。
黒田さんは俺を見るなり”やっぱりか…”と呟く。
「すみません黒田さん。ゼロと2人きりにさせてくれませんか。」
「……10分後にまたここに来る。」
そう言って黒田さんは俺を睨んで来た方へと戻っていった。
「わざわざありがとう。」
「いや、連絡嬉しかったよ。」
俺はベンチの右端に座り、その隣にミツルが車椅子を停めた。
視線の先では、砂遊びをする子、遊具で遊ぶ子、…鬼ごっこをする子。
正直、ミツルからの連絡を断ろうかと一瞬考えた。俺のせいでミツルは…
でも、ミツルは俺と”会いたい”と思ってくれた。こんな俺と。
「ミツル…ありがとう」
「え？急にどうした」
「お前には感謝してるんだよ」
ミツルがこんな俺を受け止めてくれたから、俺は今自分が好きなことができている。ミツルは俺のせいで脚が動かなくなったにも関わらず、あの時俺に”勝て”と言った。
ミツルがいたから、今の自分がいるんだ。
すると、ミツルはクスクスと笑いだした。
「それ、同じこと言われたことある。」
「…どういうこと？」
「いや、なんでもない。」
ミツルは、俺たちが出会った頃のような笑顔で色々話をしてくれた。
そして、別れの時間。
「じゃあ、また。たまにはこうやって2人で会うのもいいな。姉さんに気づかれてないといいけど」
「あぁ。ほんとにありがとう」
「…あ、あとひとつ。あの子は元気？」
「…A？元気だよ。
元気すぎて困るくらい」
「そっか、良かった。
…ゼロ、」
”幸せになれよ”
ミツルはそう言って、黒田さんに押されて帰っていった
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ローズパーナ(プロフ) - またお話が読めて嬉しいです！更新頑張ってください (2020年8月23日 16時) (
レス) id: 5a7dd75047 (このIDを非表示/違反報告)
猪谷萌(プロフ) - この番外編も見たいです！頑張ってください！応援してます！ (2019年7月18日 12時) (レス) id: 0c8bb4e7e2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっちゃん - 終わり方最高です！ (2019年2月9日 0時) (レス) id: cfad8bd8ff (このIDを非表示/違反報告)
熊人-ゆうと-(プロフ) - 完結、おめでとうございます!!この作品、好きでした!! (2019年2月8日 0時) (レス) id: f6b0d69d01 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - Blueheartさん» 質問ありがとうございます。知り合いというか、Twitterで相互なのでたまにお話してもらっています(^^)優しくて尊敬するばかりです・・・！ (2019年2月4日 15時) (レス) id: 6d0cd6d83e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつ
| 作成日時：2018年9月17日 14時
