あなたを信じて . 2

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side Zero



ヒロシさんに俺からのメッセージが伝わり

無事に下の段からパネルを選んでもらえた。



そのクイズには不正解になってしまったが、

あんな問題、冷静さを欠いている今の状況で解ける方が正気じゃないと思う。


そして、俺の番。


パネルのQを選んだ。


4ポイント問題だ。

ここでアンカー問題を取って正解しても、UPポイントが溜まっていないから意味が無い。

今は、UPポイントの貯金だ。





「では問題。モニターに注目」





そう言って映し出されたのは、小太郎の右上から背中を映した映像。

台の上に、小銭が置かれている。





「見たかい？じゃあ確認終了」




するとすぐに映像は元の画像にもどってしまった。




「あの小銭は僕の財布にたまたま入っていたものをここにぶちまけたものだ。

A、おいで」





そう言うと、Aは小太郎の元へと歩いていく。


そして“目ぇつぶって、そ。このコイン握って”と

Aに何かを握らせた。





「今、Aが握っている硬貨はなんでしょう。」


「それがクイズ･･･？」




無謀すぎる。Aにだって分からない。

握らせた小太郎自身しか分からない問題だ。



すると、ヒロシさんが小太郎に反論した。



「そんなの、クイズでもなんでもないだろ･･･

当てずっぽうで答えろって言うのかよ！」


「このドリームキングダムの戦いには必要なの。

そういう運否天賦(うんぷてんぷ)を征する直感、ひらめきが！！」






無茶苦茶だ。

しかし闇雲に運を天に任せることはできない。




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