あなたを信じて . 2

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ヒロシさん、零くんとこのゲームに参加しようとすると
あまり聞きたくない声が聞こえた。




「良いねー美しい友情。あ、愛情かな？」




その声の持ち主はユウキさんだ。すぐにわかった。





「ユウキさん･･･」


「僕もゼロくんと同じでAちゃんを危険な目に合わせたくない。

･･･どう？俺が代わりに出るってのは。

そしたら気が楽でしょ、ゼロくんも。」




ユウキさんは、わたしをみてふわっと微笑む。




「僕はただリングが欲しいだけ。

君たちの友情とは無縁で、リングのために一緒に戦うだけの仲。

ゼロくんが必要としてるのはまさに僕みたいなやつだろ？

大丈夫。それなりに仕事はするよ？」





ユウキさんがそういった時、黒服の男性たちが入口から出てくる。



「では、参加者たちは中へ。

･･･それと、AA。君と会わせたい人がいる。」


「え、はい。･･･私も中に行けばいいの？」


「着いてこい。」




3人が入口へと押されると同時に、私も黒服の1人に腕を引っ張られ中へ入る。

零くんたちよりずっと前を歩いた。



入る直前、零くんと目が合った時。

その視線が、“大丈夫。俺は帰ってくるよ”って

そう言ってくれてるような気がした。



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