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「セーイーギーさーん。」
「朝からうっせえな。なんだよ。」
セイギさんの泊まるテントへ向かい、彼に声をかけると
明らかに不機嫌な返事が返ってきた。
幸いなことに、既にユウキさんはいないようだ。
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「で、用って何。」
「これです。昨日はありがとうございました。」
そういって、昨日渡せなかったリングを手渡す。
正直、苦手な人だと思ってた。
でも、零くんを助けてくれた。
それに変わりはない。“命の恩人”だ。
「・・・お前のリングは」
「私のですか?末崎さんにあげました。」
「あのバカに渡すなんてお前も相当イカれちまってんな」
「・・・・・・末崎さんのおかげで、色々変わったので。」
何がだよ、とセイギさんに問われるが
ふふふ、と笑って誤魔化して。
「わたし、セイギさんのこと好きになりました。」
「は?」
「だから、これからはお友達です。
・・・じゃあ、私はこれで。」
そう言ってセイギさんのテントを後にしようとすれば
待てよ、冷たい手で引かれる。
「・・・アイツに、自分の気持ち言ったのかよ?」
「零くん・・・ですか?」
自分の気持ちとは、一体。
この人はなぜ、そんなことを言うんだろう。
「お前、零くん零くんってうるさいくらいに
・・・好きなんじゃねえの?」
もちろん、答えはYesだ。
「・・・好きですよ。だけど、まだダメなの。」
「・・・・・・なんか良くわかんねえけど、頑張れよ。
お前のその気持ち・・・悪くねえと思う。」
そう言って、セイギさんが少しだけ可愛く笑った。
初めて見た、セイギさんの笑顔だった。
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ルカ - オリキャラなど楽しみにしています。もう大ファンです。これからも頑張ってください! (2018年9月4日 0時) (レス) id: ce71ab7563 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごく面白くてハマりました!キュンキュンしまくりです!これからも楽しみにしてます! (2018年8月30日 19時) (レス) id: 4753af9614 (このIDを非表示/違反報告)
なな - めちゃくちゃ面白いです!私、ゼロ一獲千金ゲームの夢小説でこの小説が一番好きです!更新、作者さんのペースでゆっくり頑張って下さいね(^-^) (2018年8月24日 19時) (レス) id: 700bd35a7c (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 畜生!もっと早くこの小説に出会いたかった・・・。こんにちは。この小説大好きです。とても面白いです。もうどれだけ読み返したか分かりません。零だけでなく、NEWSのゲスト陣とも絡みがあって嬉しいです。これからも更新楽しみに待っております。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます!ついにしちゃいましたね(笑) (2018年8月20日 8時) (レス) id: bf5392b605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2018年8月6日 16時