6.信じること ページ16
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零くんに、突然キスをされた。
何が起きているか分からなくて
思考回路はぐちゃぐちゃで
すぐに離れたその唇は、再び彼に塞がれる。
先程より 長く、深く。
ん、と声を漏らせば、舌が絡まると共に
お互いの指も絡まりあった。
やっと離れたその唇は、まだ熱を持ったままだ。
「ぜろ、くん・・・」
「A・・・」
お互いの名前を呟いて、再び
どちらからともなく唇を重ねた
.
気がつけば、私はテントの中でみんなと朝を迎えていた。
あのあと、どれだけ彼とキスしたかなんて覚えてない。
・・・なんでキスしかしなかったのかも、分からない。
ただ、ひとつ。
────生きてここを出られたらさ、付き合おっか。
そう言われたことだけは、ちゃんと頭の中にある。
まだ、夢の中をふわふわと飛んでいるようだ。
しかし、そんなのはヒロシさんの声によって
とても簡単に現実に連れ戻されてしまう。
「A、起きろ。朝だぞ」
「ヒロシさん、眠い・・・・・・」
「・・・・・・はぁ〜。ゼロー」
ヒロシさんは困ったように零くんを呼んで
零くんも“なんですか?”と返す。
「Aが起きねえんだよ」
「仕方ないです。昨日は夜更かししたんだから。ね?」
そういって、私の顔をのぞき込んだ彼。
綺麗な顔が、画面いっぱいに広がった。
「・・・・・・やばい!!!!」
「ん?」
不意に昨日のことがフラッシュバックした。
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ルカ - オリキャラなど楽しみにしています。もう大ファンです。これからも頑張ってください! (2018年9月4日 0時) (レス) id: ce71ab7563 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごく面白くてハマりました!キュンキュンしまくりです!これからも楽しみにしてます! (2018年8月30日 19時) (レス) id: 4753af9614 (このIDを非表示/違反報告)
なな - めちゃくちゃ面白いです!私、ゼロ一獲千金ゲームの夢小説でこの小説が一番好きです!更新、作者さんのペースでゆっくり頑張って下さいね(^-^) (2018年8月24日 19時) (レス) id: 700bd35a7c (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 畜生!もっと早くこの小説に出会いたかった・・・。こんにちは。この小説大好きです。とても面白いです。もうどれだけ読み返したか分かりません。零だけでなく、NEWSのゲスト陣とも絡みがあって嬉しいです。これからも更新楽しみに待っております。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます!ついにしちゃいましたね(笑) (2018年8月20日 8時) (レス) id: bf5392b605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2018年8月6日 16時