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side Zero
気づいた時には、誰かにもたれかかっていた。
身に覚えのある香り
握られた手の感触。
「・・・A?」
「零くん・・・!よかったぁ・・・」
「Aが、俺を・・・??」
「いや、私じゃなくて・・・・・・」
Aがそう言いかけた時、
部屋のドアがガチャリと開かれる。
来たのは、後藤さんと黒服の男性だった。
彼女らは俺たちにリングを渡すと、“偽善は邪道だ”と言う。
偽善のつもりは、ないんだけどな・・・
兎に角、ようやく1つめのリングを獲得したわけだ。
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彼女らがいなくなった部屋で、Aと二人きり。
立つのを助けてもらって、部屋を出ようとすれば
零くん、と声をかけられた。
「A?っ・・・?!」
Aは、俺の腕を引いて、そのまま抱きしめられる形に。
自分の服が濡れるのなんて気にしないで、俺の腰に腕を回した。
「濡れちゃうよ・・・?」
「いいの。零くんのこと、ぎゅってしてたい」
「A・・・」
そう言って、俺を強く強く抱きしめて。
控えめに、俺もその腰に腕を回した。
「ごめんな」
「もう、どこにも行かないで。」
「・・・どこにも行かないよ。」
この小さな背中を、守らなきゃいけないんだと
再び気づかされた瞬間。
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ルカ - オリキャラなど楽しみにしています。もう大ファンです。これからも頑張ってください! (2018年9月4日 0時) (レス) id: ce71ab7563 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - すごく面白くてハマりました!キュンキュンしまくりです!これからも楽しみにしてます! (2018年8月30日 19時) (レス) id: 4753af9614 (このIDを非表示/違反報告)
なな - めちゃくちゃ面白いです!私、ゼロ一獲千金ゲームの夢小説でこの小説が一番好きです!更新、作者さんのペースでゆっくり頑張って下さいね(^-^) (2018年8月24日 19時) (レス) id: 700bd35a7c (このIDを非表示/違反報告)
天照(プロフ) - 畜生!もっと早くこの小説に出会いたかった・・・。こんにちは。この小説大好きです。とても面白いです。もうどれだけ読み返したか分かりません。零だけでなく、NEWSのゲスト陣とも絡みがあって嬉しいです。これからも更新楽しみに待っております。 (2018年8月22日 18時) (レス) id: a981c9ad02 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ルカさん» ありがとうございます!ついにしちゃいましたね(笑) (2018年8月20日 8時) (レス) id: bf5392b605 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2018年8月6日 16時