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17話 手当て ページ18

山の急斜面を幾度も転がり
暖かな日差しが登った頃

俺は 痺れ薬の効果が切れるのを静かにまった。






*
「……旅人……!?」


薬草を摘みにきていた僕は
地に倒れた一人の少年を見つけた


苦痛で歪ませられた顔に
優しい太陽の日が照す



至るところに包帯が巻いてあり
応急処置は済まされてある



顔の作りからして
歳は僕よりほんの少し上だろうか




「……刀傷か」



切れ具合や出血からして
刀で負った傷だ


浴衣から僅かに見えるその白い肌に
無惨な傷跡が刻まれている



そっと胸板に耳を近づけてみると
規則正しい心音が聞こえた



鍛えられたように見えない
小さな体


旅の途中
山賊にでも襲われたのだろうか



先程摘んだ薬草の数枚をそっと
傷口に押し当てる


本来 薬草等の植物は
煎じて薬にする必要がある


だが ここにある薬草は特別

そのまま使っても、皮膚の水分で液状に変化し傷を癒す事が出来る



「ん……」



僅かに開いた瞼から見える茶色の瞳が
まっすぐ僕をとらえた


「もう大丈夫ですよ、傷の手当ては
済みましたから」


静かに僕がそう告げると
彼はにっこりと子供のような笑みを見せた




*
「お礼がまだだったよな?

助けてくれてありがとう、俺はA
訳あってここらを旅しているんだ」

さしのべられた手に
そっと 手を置く



「……っ」


ペンや筆を持って出来るマメじゃない


刀を、クナイを握って出来るマメが
その手にはあった



僕の忍としての勘がひとつの答えを示し出す


その瞬間 僕は気づいてしまった









この人は『忍』なんだと

『忍者』なんだと。






一般人でないのなら

見逃す事は出来ない


それは 道具としての僕の役目だから








彼に置いた手を払い
僕は印を結び地面に手をつけた





「氷遁・地鎖連氷!」

氷の氷柱が龍のように這い
Aと名乗った彼に向かって
牙を剥く


「 氷……!?

ちょっと待て! いったい何を……」


けれどその言葉さえも遮る勇ましい氷の氷柱




僕は再不斬さんの道具



Aさん、貴方が忍だと言うのなら

僕も容赦はしない……っ!





「千殺水翔!」



氷の刃が標的めがけて
一斉に襲いかかる


空中で身動きが取れにくい
この場所で貴方は逃げ切れますか?




*

「忍法・花吹雪」


辺りの花が宙に舞い

彼の姿を覆い隠す



「目くらまし……逃げたか」



荒れた平地に咲く花などない。



肩の力を抜き

僕は新たな薬草を探しに歩を進めた。


*





「っ、氷遁……まさか血継限界の忍がここにいるとは

まぁ、ちょーど良いけど」

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作品ジャンル:アニメ
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ヨウ★(・^・)(プロフ) - ミラクさん» 面白いだなんて…!ありがとうございます!!はい!ミラクさんのお話も読ませて頂きます!コメントありがとうございました☆ (2016年11月1日 17時) (レス) id: df01a4a4ea (このIDを非表示/違反報告)
ミラク - 初コメ失礼します!この作品とてもおもしろいです!これからも楽しみにしてます♪私も小説書いているのでぜひ見に来てくださいね!タイトルは勇気の狐火です! (2016年10月30日 15時) (レス) id: 0d1bd762a1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヨウ★(・^・) | 作成日時:2016年9月3日 12時

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