13話 丁と半 ページ14
「あれ、知り合いの方ですか……」
澄んだ瞳に短い髪をした
女性は俺に優しく微笑みかけた
酒の香りだけで
酔ってしまうほど耐性がない
だから 嫌なんだ
酒は己の
思考を鈍らせてしまうから……
「……シズネ、紹介する
あたしの 昔の弟子だ
名は の……」
その言葉で我にかえる
言われたくない 封じた姓を
「Aっていいます！
シズネさんって言うんですね！
本当にこんな綺麗な方、師匠はどうやって……やっ…て……」
小さくなっていく声と共に
視線も下になる
気まずい空気を破るかのように
師匠の明るい声が響いた
「……、さーて あたしはそろそろ
パチンコ屋にでも行こうか
シズネ、会計を頼む」
「あ、はいッ」
心臓の鼓動が早く
震えが止まらない
握りしめた拳の上に
冷たい滴が伝う
「……今のあんたじゃ
丁か半かも 出せないよ……」
小さく耳元で呟かれた言葉に
ﾋﾞｸｯと 肩が跳ねる
「…邪魔したね
でもまぁ、答えってもんは
そう 急いで出すもんじゃ無いけどね」
やけに静かになった店内
師匠達が帰ってからも
俺は暫く その場所から動けなかった
*
「綱手様〜、待ってください
このトランク、結構重いんですよ……」
後から付いてくるシズネに
悪いな、と一言いい あたしはまた
先を歩く
『シズネ
あたしの昔の弟子だ 名は の……』
『Aって言います！
シズネさんって言うんですね！』
どうやってって！
それじゃあ あたしが弱味でも握ってるみたいじゃないか！
心の中で先程の
会話にケチをつける
けれど気になる場所はもうひとつ
「それにしても あんな若い子もいたんですね
綱手様ってあんまり お弟子さんの事
話してくれないですし……」
「若いって……、あたしに弟子入りしたのが10代なんだから
30越えてるよ……」
「ええぇ！！ 30！？」
シズネのやかましい声に
思わず笑ってしまう
顔の作りが若いというか
幼いというか……
隠したかった名前
己の記憶は今もあいつを縛る
「止まったんだよ……全ての
成長が……10代の時にね」
ラッキーアイテム
お前に…天才だと…言われたからだ…
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
☆超ラッキーキャラと術☆
自来也 スケベの本能
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ヨウ★(・^・)(プロフ) - ミラクさん» 面白いだなんて…！ありがとうございます！！はい！ミラクさんのお話も読ませて頂きます！コメントありがとうございました☆ (2016年11月1日 17時) (
レス) id: df01a4a4ea (このIDを非表示/違反報告)
ミラク - 初コメ失礼します！この作品とてもおもしろいです！これからも楽しみにしてます♪私も小説書いているのでぜひ見に来てくださいね！タイトルは勇気の狐火です！ (2016年10月30日 15時) (レス) id: 0d1bd762a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヨウ★(・^・) | 作成日時：2016年9月3日 12時
