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ん？今、何て？
「誰かが付いてこなくても自分で自分を守れるんだが……」
「ﾊｧ、貧困街の子が襲ってきても知らないよ？それに死なれたら次、誰が"この国"を継ぐん？」
まさか……
「王族ですか？」
「移民の人ですか。そうですよ。彼はグルッペン・フューラー。この国の王族で次期国王です。国王継承式はまだ済ませてませんが」
だから、外国へ逃がされたんか
「あ、申し遅れました。トントンと申します」
「よろしく頼む。ネーヴェ。彼も復興に手伝ってくれるそうだ」
「あ、マジ？人手足りんから助かる。そういえばまだ名乗ってなかった。俺はネーヴェ。グルッペンの執事兼護衛をしています」
執事って常に敬語ってイメージがあるんやけどな
偏見やったんやな
「それじゃ、城に向かうか。あ、そうそう。敬語は外してくれ」
え？
「ええん？」
「あぁ」
威厳とかを重視して敬語を使えって言う人が多いけど、この人はちゃうんやな
−それから俺は無欲であるようにした
この国に金がないから
この人に溺れきったと自覚するのは＿＿＿＿＿＿−
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