妖精の尻尾最強の女魔導士『妖精女王(フェーレイン)』3 (ページ38)

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#137 滅竜魔導士のドラゴン 3 ページ38

他の竜(ドラゴン)たちが消えていく中でイグニールも消えようとしていた。

ナ「イグニール」

──イ「泣くな、ナツ……。
ホラ……悲しい時はどうするんだ？教えただろ」

ナ「うん、わかってる」

──イ「じゃあ、やってみろ。立ち上がるんだ」
ナ「うん」

ずっと蹲って泣いていたナツは立ち上がる。

──イ「オレは、ずっとおまえと一緒にいる。今までも、これからもずっとだ。
もっと見せてくれ、おまえの成長を。おまえの生きる姿を」

ナ「ああ」

ナツは顔を上げて叫んだ。

ナ「オレはもっと生きていく!!!!オレはもっと強くなる!!!!
オレがアクノロギアを倒してやるんだ!!!!!」

──イ「そうだ。未来を語れ。それが、生きる力だ」

─1週間後─
─ギルド跡地─

ミ「マスター、今回はギルド直さないんですか？」
マ「うむ…」
ｼﾞｪｯﾄ「街のみんながせっかく建て直してくれたのになぁ」
ﾄﾞﾛｲ「また……って感じだな」
ｴﾙ「本当にすまねえ。合わせる顔がねえ」
ﾘｻ「エルフ兄ちゃんのせいじゃないよ」
マ「誰のせいでもないわい。
1つの時代が、終わったのかもしれんな」

─マグノリアの病院─

ビ「ったく、無茶にも程があるってもんだ」
ｴﾊﾞ「ポーリュシカさんが言ってたわ。生きて戻っただけでも奇跡だって」
ビ「必ず、目ェ覚ますよな？」
ｴﾊﾞ「当たり前よ！」
フ「……オレは、何も知らずに、何もできずに、ただ苦しんでただけだ。
その間にラクサスは、命懸けで…。こんなオレに、生きる価値など……！」
ｴﾊﾞ「バカねえ。何もそこまで思い詰めなくても…」
ビ「ああ。オレたちには何も…できなかった。んな事もわかんねえ奴は、むしろ死ね」
ｴﾊﾞ「ちょっと！」
フ「すまなかった、ラクサス！」

フリードはビックスローの言葉を鵜呑みにして剣を抜いた。

ビ「あぁ、待て待て！冗談のわかんねえ奴だな！」
ｴﾊﾞ「フリード、落ち着いて！」

その時、ラクサスが目を覚ます。

ビ「よかった!!ラクサスが目ェ覚ましたぞ!!」
ｴﾊﾞ「ラクサス!!」
ラ「オレは…」
フ「心配かけやがって。聞いたぞ。ボロボロの体で、テンペスターに挑みに行ったんだろ。オレたちのサポートも無しに。そもそも…」
ｴﾊﾞ「ちょっと…」
ビ「素直に喜べっつの」
ラ「情けねえ」

ラクサスは雷神衆の3人を抱きしめる。

ラ「このままじゃダメだ」
フ「？」
ラ「このままじゃオレは、大切なものを守れねえ」

そして翌日、彼らに妖精の尻尾の解散がマカロフから告げられた。