第九話 実体化 ページ9
冬「斬魄刀が…実体化した……だと？」
冬獅郎の背後に現れた顔に×印の白い傷跡があり、手足が氷、碧色の長髪と銀色の瞳で薄紫の着物を纏った青年風の姿の実体化した斬魄刀。言わずもがな｢氷輪丸｣である。氷輪丸は驚き振り向いた冬獅郎を見もせずに通り過ぎて行く。
恋「バカな！」
そして白哉の背後からも仮面をつけた鎧武者の様な姿の実態化した斬魄刀─｢千本桜｣が現れ通り過ぎて行き、涅の傍にも実体化した｢疋殺地蔵｣が現れ男の方へ向かって行く。
浮「そんなことが…」
京「やれやれ……」
そして、冬華の傍からも見るからに双子だろうと分かる似た風貌をした2人の女性─｢水華｣と｢炎華｣も現れ通り過ぎて行き、乱菊の左肩をポンと叩き通り過ぎて行く実体化した｢灰猫｣の姿もある。
白「貴様、何者だ？」
村「我が名は『村正』。
死神による斬魄刀の支配は、今宵終わった。これからは…斬魄刀が死神を支配する」
そう言い放った男｢村正｣が右手を前に掲げると紋様が現れ、次の瞬間には斬魄刀と思われる刀を握っていた。
村正が刀を逆手に持ち替え地面に突き刺すと、大地が裂け、砂煙を上げる。すると、実体化した斬魄刀達のいる場所は死神達を見下ろす様に高く競り上がっていた。
浮「斬魄刀が死神を支配するだと？どういうことだ！」
村「そのとおりの意味だ。既に斬魄刀は、お前達の元から解放したと言った」
村正の言葉に死神達の1部は息を飲む。
恋「咆えろ『蛇尾丸』！」
恋次はいつもの様に始解しようとするが、やはり、その名に応えて斬魄刀が形を変えることはなく、何の反応も無い。
恋「クッ…」
そこに笠に手をかけながら京楽が声を上げる。
京「斬魄刀の話も大事だけどさ…山じいはどこへ行ったんだい？」
京楽は立っていた位置から数歩歩く。
京「僕達、山じいに呼び出された筈なんだけどねぇ。
教えてくれないかな？」
村正を見据える京楽はいつもの様な笑顔を浮かべてはいなかった。
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ひな☆(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！頑張って書こうと思いますので今後もご愛読お願いします！ (10月16日 10時) (
レス) id: ed798ec632 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れ様です！応援していますのでこれからも頑張ってください！ (10月15日 21時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな☆ | 作成日時：2022年12月1日 17時
