第二十話 決着 ページ20
冬獅郎は勢いを附け、氷竜を纏いながら氷輪丸へと向かっていく。
冬「ウオーッ！」
氷「……ッ！」
冬獅郎と氷輪丸を凍らせるように十字の氷ができあがる。
そして氷の柱を食い止めていた一護が力が弱まったのを感じ月牙天衝で囲いを破壊し脱出する。
一「冬獅郎！」
妹「シロ兄…」
吉「日番谷隊長…」
それぞれの視線の先は十字の氷。
そして、その氷の中。静かな空間の中、冬獅郎の鋒は氷輪丸の喉笛のギリギリで止まっていた。
冬「思い出せ…」
氷「…？」
冬「お前の声を聞いたのが誰かを！思い出せ、お前の居場所を！」
氷「ッ…！」
氷輪丸はかつて自身が呼びかけていた時を思い出す。
龍「小僧！貴様が我を使うというのか！我が名は…」
吹雪の中、氷の龍の赤い瞳はその先にいる人物を捉える。
氷「我が名は…」
かつて自身が呼びかけていた時に見た子供の姿。それが今目の前にいる冬獅郎へと移り変わる。そして冬獅郎は叫ぶ。
冬「氷輪丸───っ！」
氷「ハッ…！」
氷輪丸は冬獅郎の呼び声に目を見開いた。
氷「主…」
十字の氷が光り、爆発するとその霊圧は天に登り空を覆っていた黒い雲を晴らしていく。吹雪は止み、しんしんと降る雪へと変わる。
黒い雲が晴れた場所から月光が差し込み、その場所に翼を持った氷龍の姿。そして、その目の前には冬獅郎が。
冬獅郎は目を覚まし、白い息を吐き出す。
冬「フッ…思い出したかよ…。だがな、�狆�僧�瓩犬磴佑─２兇量召脇�番谷冬獅郎だ」
冬獅郎の声に答えるかのように氷龍は咆哮を上げる。そして光を纏い砕け散ったかと思うと底には先程までの氷輪丸の姿。氷輪丸は冬獅郎を抱え、地面に降り立つ。冬獅郎を見るその瞳は先程までの冷たさは無くなり、優しさを帯びていた。
妹「シロ兄!!」
吉「日番谷隊長！」
一「冬獅郎！」
地面に降り立った氷輪丸と彼が抱える冬獅郎の元に3人が駆け寄る。
吉「すぐに日番谷隊長を救護詰所に……！」
吉良がそう言いかけた時、そこに水球と火球が襲いかかる。戦闘が不可能な冬獅郎と彼を抱える氷輪丸を護るように冬華、吉良、一護が斬魄刀で斬り捨てる。
そして斬られた球が一斉に爆発し、間一髪で全員瞬歩で爆発から逃れる。
一「誰だ！」
一行の前に瞬歩で姿を現したのは薄水色に真紅色と対の色を纏った2人の女性だった。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←第十九話 声
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな☆(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！頑張って書こうと思いますので今後もご愛読お願いします！ (10月16日 10時) (
レス) id: ed798ec632 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れ様です！応援していますのでこれからも頑張ってください！ (10月15日 21時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな☆ | 作成日時：2022年12月1日 17時
