第十八話 出会い ページ18
冬獅郎にぶつかった人物はぶつかったことにすら気づいてないようで尚も店員に詰め寄っている。
？「相手が子供だからって軽く見てるの!?この店がそんな礼儀知らずだとは思わなかったわ！」
店員「い…いえ…」
その人物は今より髪が短い十番隊副隊長・松本乱菊だった。
店員に詰め寄っていた乱菊は振り返ると蹲っていた冬獅郎の襟首を鷲掴んで持ち上げる。冬華はそれに焦りを見せる。
乱「あんたもいつまで泣いてんの!!男だったらガツンと言ってやんなさいよ!!」
冬「誰のせいだよ!?
つーか、泣いてねえよっ!!放せ!!!」
妹「おい！シロ兄を放せよ！なぁってば！」
乱菊は目の前の冬獅郎と冬獅郎を話してもらおうと声を上げる冬華を見て何かに気づいたようにハッとする。
冬「放せって！行くぞ、冬華！」
妹「ああ」
冬獅郎は乱菊の手を払うと冬華と共に帰り道を走り去っていく。
乱「あ！コラちょっと、あんた達っ!!」
これが、冬獅郎と冬華、そして乱菊の初めての出会いだった。
そして、その夜。
冬獅郎は夢を見ていた。夜空に三日月が浮かび、風も吹いている。
─あの夢…。声が聞こえる…こだましている…。─
冬獅郎は1人ぽつんと立っていた。辺りが段々と暗くなっていく。
─圧し潰すような…包み込むような…この
空に浮かんでいた三日月が皆既月食のようになり、そして次の瞬間眩い光が冬獅郎を襲う。
冬「ハッ…！」
次の瞬間、冬獅郎の目の前に翼を持った氷の龍が現れていた。
冬「何だ…てめえっ…!?」
龍「小僧!!貴様が…」
氷龍は冬獅郎に語りかけるが氷龍が発している膨大な冷気の音にかき消されてしまっている。
冬「何言ってんだ!?聞こえねえよッ!!」
龍「我が名は…」
冬「聞こえねえ…」
その赤い瞳は優しさを帯びているようで、そして何かを訴えているかのように冬獅郎は感じた。
そこで冬獅郎が目を覚ます。すると目の前に昼間にあった死神・乱菊の姿があった。
乱「よっ！」
冬「ハッ…！てめえっ、昼間の…」
乱「霊圧、
冬「あっ…」
乱菊の言葉に冬獅郎は隣で眠るお婆ちゃんを見る。辺りは冷気が漂っており、お婆ちゃんはカタカタと震えていた。
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ひな☆(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！頑張って書こうと思いますので今後もご愛読お願いします！ (10月16日 10時) (
レス) id: ed798ec632 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れ様です！応援していますのでこれからも頑張ってください！ (10月15日 21時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな☆ | 作成日時：2022年12月1日 17時
