第十六話 冬獅郎と氷輪丸 2 ページ16
氷輪丸は冬獅郎の前から姿を消す。
冬「ハッ…！」
次の瞬間には冬獅郎の背後に現れており、冬獅郎は瞬時に抜いた斬魄刀で刃を受け止める。冬獅郎は後ろ向きで止めた刃を跳ね除けて氷輪丸から距離を取る。
そこから冬獅郎と氷輪丸の戦闘が始まる。
妹「シロ兄…」
冬華は冬獅郎と氷輪丸の闘いを少し不安げに見守る。吉良もその隣で2人の戦いを見ている。
冬「縛道の六十三『鎖条鎖縛』！」
冬獅郎は氷輪丸を鬼道で拘束する。だが──
氷「ムダだ」
冬「…！」
氷輪丸を拘束している鬼道が氷輪丸の冷気によって凍っていく。
冬「なに…っ!?」
氷輪丸は凍った鬼道を砕き、拘束から逃れる。そして、氷輪丸の霊圧による冷気が天へ登り、辺りが黒い雲に覆われ、雷鳴が轟く。
辺りに吹雪が発生し、氷輪丸は氷の竜を生み出す。
一「冬獅郎！」
一護が叫ぶと一護を囲む氷の柱が範囲を狭め、一護を閉じ込める。
冬「よせ！氷輪丸！」
氷「……」
冬「お前の相手はこの俺だろう。
破道の三十一『赤火砲』！」
冬獅郎は氷輪丸に赤火砲を放つ。氷輪丸は左手でそれを受け止める。冬獅郎は跳躍して氷輪丸へ向かっていく。
氷輪丸は受け止めた赤火砲をも己の冷気で凍らす。
氷「ムダだと言っているのが分からないのか？」
氷輪丸はそう言って凍らせた赤火砲を握り砕く。氷輪丸が生み出した氷竜は咆哮を上げ、冬獅郎に向かっていく。
氷竜はさらに冬獅郎へと突進し、冬獅郎はそれを受け止め、氷竜に押されて地面へ激突する。そして氷竜はそのまま冬獅郎を氷漬けにするように氷の山へと変化した。
吉「日番谷隊長…！」
妹「大丈夫…」
冬華がそう言った直後、氷の山が崩れる音がする。
氷「…？」
氷の山の一部が崩れ、その中から冬獅郎が姿を現す。しかし、先程の攻撃でそれなりに消耗してしまったらしく、斬魄刀を支えに膝に手を付いていた。
冬「斬魄刀は…
斬魄刀は本能のままに死神から解き放たれたと聞く」
冬獅郎は斬魄刀を持ち直し、体勢を立てて続ける。
冬「ならば氷輪丸、お前の本能とは何だ？」
氷「我の本能？」
冬「そうだ。お前の本能、お前の魂が求めるものとは何なんだ？それすらも忘れたのか！」
冬獅郎の問い質しに氷輪丸は瞳を閉じて答える。
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ひな☆(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！頑張って書こうと思いますので今後もご愛読お願いします！ (10月16日 10時) (
レス) id: ed798ec632 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れ様です！応援していますのでこれからも頑張ってください！ (10月15日 21時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな☆ | 作成日時：2022年12月1日 17時
