第十五話 冬獅郎と氷輪丸 ページ15
冬華と吉良が瞬歩で現れた場所には氷の柱が立っており、その近くでは冬獅郎と氷輪丸が対峙していた。
吉「黒崎君!?」
妹「その氷の柱は氷輪丸の技｢千年氷牢｣か」
一「吉良！冬華も！」
妹「シロ兄…そいつ、氷輪丸…だよな？」
冬「冬華、吉良、お前らは手を出すなよ。これは俺の戦いだ」
妹「分かってる…」
そう返事すると冬華達は少し距離をとって傍観し始めた。
冬獅郎は岸壁の上から氷輪丸の正面に降り立つ。
冬「お前の名は氷輪丸だ。そしてこの俺がお前の主、日番谷冬獅郎だ」
冬獅郎と氷輪丸の間に少しの時間、沈黙が走る。
氷「フン…笑わせるな。お前のような子供が我の持ち主の筈がない」
冬「ハッ…！」
2人のやり取りを見た冬華と吉良は首を傾げた。
吉「斬魄刀が持ち主から離れてしまっても、主が誰かは覚えている筈だけど……」
妹「…何かの要因で氷輪丸は記憶が欠落してしまったと考えるのが妥当かと」
氷輪丸の言葉に冬獅郎は拳を握る。
冬「本気か？お前が俺を…忘れた…？」
氷「小僧…誠に我がそのような戯れ言を信じると思っているのか？」
冬「……ッ…。
あの村正とかいう妙なヤツに何かされたのか？」
氷「関係ない。ただ我が主から解き放たれた時、我は全ての記憶を失った」
冬「全ての記憶を…？」
冬獅郎と氷輪丸の会話を聞いていた冬華と吉良はそこでやっと納得する。
妹「なるほど…。それで氷輪丸はシロ兄の事を覚えていないのか…」
吉「でも、まさか記憶を失うなんて…そんな事…」
妹「斬魄刀達が言うところの持ち主から解き放たれた時、他の死神と斬魄刀にはなかった事がシロ兄と氷輪丸に起きていた可能性もあるということでしょう…」
冬華と吉良がそう会話している間にも冬獅郎と氷輪丸のやり取りは続く。
氷「確かに今は村正の元に身を寄せてはいるが、真の主を探すのが我が使命」
冬「真の主だと？」
氷「そうだ。我が力は強大ゆえ、使いこなすは最強屈指の死神である。少なくとも、お前のような子供ではない」
冬「クッ…。確かに俺の力はまだ至らねえが、お前の持ち主であることに変わりはねえ！」
氷「そのように」
冬獅郎の言葉に被せ気味に氷輪丸が口を開く。
氷「お前が我の主だと言って聞かぬなら、その証を見せてもらおう」
氷輪丸は右手に刀の氷輪丸を構えた。
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ひな☆(プロフ) - 雪音さん» ありがとうございます！頑張って書こうと思いますので今後もご愛読お願いします！ (10月16日 10時) (
レス) id: ed798ec632 (このIDを非表示/違反報告)
雪音(プロフ) - 久しぶりの更新お疲れ様です！応援していますのでこれからも頑張ってください！ (10月15日 21時) (レス) id: c510f125c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな☆ | 作成日時：2022年12月1日 17時
