妖精の尻尾最強の女魔導士『妖精女王(フェーレイン)』4 (ページ27)

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#176 スプリガン12 2 ページ27

マ「聖十(せいてん)最強の男ゴッドセレナ
奴はいわゆる残念な感じの男なのだが……、奴の強さはワシが一番よく知っている」
ル「聖十大魔道の序列一位の人が敵だなんて、未だに信じられない」
ジ「なぜイシュガルを去ったのでしょう」
リ「そればかりは、本人に直接聞いてみないとわからんな」
ガ「裏切り者めぇ、逮捕だ！」

スプリガン12についてマカロフが伝えた中の唯一知っている…と言うより聞いた事のある名に皆は口々に言う。

マ「魔道王オーガスト
こやつ…だけは…
ワシの知る限り別格!!!!他の12とは比べられん程の大魔力の持ち主」

マカロフの言葉にルーシィは息を飲む。

マ「聞いた話では、古今東西のあらゆる種の魔法を使えるとか…。使える魔法の種類だけでいえば、ゼレフより上かもしれん」

マカロフが口にした情報に、ナツも、エルザも、グレイもウェンディも、驚きで言葉をなくす。

マ「ワシが知っているのはこの6人……。後は名前だけ知っているのが3人。
ブラッドマン、ナインハルト、そしてワール」
『…………』

マカロフはスプリガン12の知っている者の情報を全てギルドの皆に伝えた。そして、メイビスは口を開く。

メ「これから作戦を立てます。みなさん…、よく聞いてください。
ゼレフは全軍を率いて攻めてきます。
私たちの置かれてる状況は、圧倒的に不利と言えるでしょう。敵は今まで戦ってきた敵とはケタ違いに強い。
ですが、勇気と絆を持って戦い抜くのです。ギルドの力を見せてあげましょう!!!!」
｢｢オオオオオオオ!!!!!｣｣

メイビスの言葉にギルドは士気を高めて叫びを上げた。
一方、どこか遠くの洞窟のさらに奥。1人の褐色肌の男が静かに座っていた。

男「腕が疼く…。炎竜に喰われた左腕が…」

男はズンと立ち上がる。

男「竜王祭、我が全てを喰らってやろう」

そして男は瞬時に巨大な竜(りゅう)の姿へと変化する。巨大な黒竜(こくりゅう)──。その姿は、かつて天狼島を襲い、冥府の門との戦いにも現れ炎竜王・イグニールが戦い敗れてしまった、あのアクノロギアだった。

ｱｸ「我こそが、竜(りゅう)の王にして絶対の存在。
アクノロギアなり」