妖精の尻尾最強の女魔導士『妖精女王(フェーレイン)』4 (ページ17)

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#166 帰るページ17

青い天馬から出発したラクサス、雷神衆、レイナ、カリン達はガジル達と共に青い天馬の所有する魔導爆撃艇クリスティーナに乗り込み、アルバレス帝国へと向かった。
そしてアルバレス帝国付近の上空で巨大化したマカロフを見つけ、ラクサスは特大の雷(いかずち)をマカロフへと襲いかかる砂嵐へと放った。
突然の雷にマカロフ達やアルバレス帝国・スプリガン12の1人、｢砂漠王｣アジィール・ラルムは雷が放たれた上空を見上げる。そこにはクリスティーナとその甲板に腕を組み仁王立ちしているラクサスの姿。

マ「ラクサス!!」
エ「あの砂嵐を一撃で消し去ったのか!?」
グ「相変わらずハデだな」
ル「ひぇー」
ナ「すげー！」

クリスティーナの甲板から地上のマカロフ達を見たラクサスは優しく微笑む。

ラ「老けたな、ジジイ」

そしてその後に共にクリスティーナへと乗り込んでいる面々も声をかける。

ガ「ここは敵地だ！一旦退(ひ)くぞ！船に乗れ！
こいつのだがな」

ガジルはナツ達にそう伝え、最後は傍に居た一夜を親指で指し示す。その他にもリリーとレビィもいる。

ハ「ガジル？」
ナ「レビィとリリーの匂いもすんぞ。
つーかアレ船だろ!!何でガジルもラクサスも平気なんだ!?」

ジ「グレイ様～～!!ジュビアもいま～す♡」
ｴﾙ「オ…オレにもしゃべらせろ！」
ﾘｻ「エルフ兄ちゃん、やめなよ」
ミ「これは滅竜魔導士用にカスタムされた船なのよ」

マ「…………」

マカロフはクリスティーナを眺めた。

ビ「あれ？ウェンディ、少し大きくなったか？」
フ「少女から大人へ…だな」
ｴﾊﾞ「みんな1年で成長したのよ」

ウ「あの……あまり変わってないのですが…」

『みんなそれぞれに魔力が増したんじゃない？』

カ「メスト!!いるんだろ!!瞬間移動だ、この船に!!」

ﾒｽ「了解！」

瞬間移動の魔法を使用したメストに触れているマカロフと彼に抱えられているナツ達がクリスティーナへと瞬間移動する。

ア「逃がすかァ！」

アジィールはクリスティーナに向かって砂を持ち上げ放つ。

ラ「逃げる？家に帰るだけさ。」

ラクサスは右手に雷を纏う。

ア「!!」

ラクサスは纏った雷を地に放ち、地上では巨大な電磁波が発生した。
その隙にクリスティーナはその場を離れた。