ハンター試験の会場 ページ4
「どうぞ
この番号札は紛失なさらないように」
緑色の頭をした豆のような男から二つの番号札を貰った
俺の番号は【500番】でエフェスのが【501番】だ
エフェス「何の為の番号札なんだ？」
ナダム「いいから付けておけ
俺らの新たな仕事を手に入れる為には仕方ない」
俺は左胸に番号札を付ける
エフェスは襟元に番号札を付ける
「やぁ、君ら新入りかい？」
後ろから声がした
振り返ると太った中年が話し掛けてきた
ナダム「だったら何？」
「いや〜、君らみたいな新人に挨拶してるだけだよ
俺はトンパっていうんだけど君らは？」
ナダム「···ナダム···」
エフェス「俺はエフェスだ」
エフェスはトンパを見るや否や涎を僅かに垂らしていた
ナダム「エフェス···」
エフェス「んぁ？
あぁ···すまねぇ」ｸﾞｼｸﾞｼ
涎を拭くとトンパは俺らに缶ジュースを渡してきた
トンパ「お近付きの印にどうぞ」
俺らは缶を受け取るとエフェスは俺の缶ジュースを取り中身を全部一人で飲んだ
エフェス「っぷはぁ！
オッサン···」
トンパ「な、何かな？」
エフェス「···俺らに毒を盛るなんざいい度胸してるなぁ〜
ケジメ···取ってくれるか？」ｷﾞﾛｯ
フードから覗くエフェスの目は笑ってない
獣のように鋭い目をしてトンパの肩を掴む
トンパ「へ？
あ、あの···その···
ご、ごめんなさーーーーーーーい!!!!」ﾊﾞｯ！
トンパはエフェスの手を振りほどくと人混みへと消えていった
エフェス「フンッ！
俺なら兎も角、ナダムにそんなの飲ませられるか！」
ナダム「エフェス···俺も一応、平気だからな？」
エフェス「だが、俺が嫌なんだ!!」
エフェスは俺を抱き締めると耳元で"とある事"を囁く
『···今夜···いや···なんでも···ねぇ···』
そう言うとエフェスは俺を離してフードを深く被る
何なんだ？
まぁ、いい
大方の予想が着く
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