先生、教えてください。Shori side ver.

My student 35 ページ35

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少しまだ肌寒い季節。









だけど、この日は特別な春の風が吹いていた。









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人混みの中、泣いてるやつや、叫んでるやつ。









写真を撮りまくって、大騒ぎな女子達。









そんな光景を横目に俺は約束の場所に向かった。









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しばらくすると、まだ涙の跡を残したAが






バタバタと走りながらやってきた。









ふふっ、どんくせぇ走り方笑









だけど、




惚れきな俺には




そんなとこまで可愛く見えてしまう。









｢ごめん、先生、お待たせ、っ｣









｢あぁ、別にそんな待ってないから、｣









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｢･･･いっぱい泣いたの？｣









｢うん、やっぱりみんなと離れるの寂しいもん。｣









｢･･･そっか、、でも、俺はずっと一緒だろ？｣









｢･･･うん、そうだね、






先生さえいれば私、ちっとも寂しくないよ｣









｢ん、ありがとA、









あー、それと、これ、、卒業祝い、、。｣









｢ん？｣









そう言ってAの首に









キラリと光るネックレスを着けた。









｢･･･卒業、おめでとう。







･･･似合ってる、。









綺麗だよ、、A、。｣









｢･･･ありがとう、






わぁ、、すっごくキレイ、、








勝利先生、大好きだよ、。｣









｢うん、｣









｢先生は？私のこと好き？｣









｢好きじゃなかったら一緒にいねぇだろ？｣









｢ねぇ、やだ、ちゃんと言って？








私のこと好き？｣









なんでそんな分かりきったこと、、






普段なら照れ臭くてこんなこと絶対言わねぇけど、







俺は恥ずかしさを押し殺して





Aにこう告げた。









｢･･･好きだよ、、。｣









そう言って、








小さな薄紅色の唇にそっと口付けた。









春の暖かい日差しが俺たちを包んでいた。









end...
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