所詮は他者の想いのオモチャであるが、とりあえず自由に生きる。━5

第１８９話 ページ10

DREAM「ベリー、次の所に向かう？」

HUMAN「最近は過激化して行ってる。俺たちゃ構わねぇ、商売できりゃなんだってな。モンスターの共存が公認してからモンスターの方が来客として多い。なんなら、モンスターの方が金払ってくれる」

店員は、BERRY達が話している方へと。

HUMAN「スケルトンくん、気をつけた方がいいっすよ。あ、特に親善大使様には言っておいて下さいっす」

HUMAN「…客が今、いないのも正直、そのせいだ」

BERRY「Aは、初めて来たんだ。Aには楽しいんでほしいんだぞ…」

店長はA達の方に目線をやると、BERRY達の方に目線を戻す。

HUMAN「…詫びだ。俺があのお客さんの服、持ってやる。初来店がその思い出になるのは俺も断る」

HUMAN「店長！！ 俺も新しいシューズが欲しいっす！！」

HUMAN「厚かましい、減給するぞ……これ、脅迫か…」

店長は椅子から立ち上がり、再び奥へと去ろうとする。

BERRY「さっきの話。本当に良いのか？！」

HUMAN「ああ。青骨、お前と大使が金(きん)貯めてたのはパートから話聞いてる。…他の事に使え、だが、服は3枚だ」

それだけ言うと階段を上がって行く。

「本当に良いのか…3着も」

HUMAN「店長、ウソは吐かないんすよ！」

BERRY「テンチョーはスナオになれないらしいぞ！」

約15分後、Aは服が3着程、詰まった紙袋を抱えて店を6人で出た。

「本当に貰ってきてしまったな」

Swap/Chara「絶対似合う」

BERRY「A！ スワップキャラ！ こっちだぞ！」

Aは再び、違和感を感じる。

(…視線、か…？)

と、目線のみで周囲を見渡そうと左に目を向けた時。

HONEY「コーンドッグいる？」

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