所詮は他者の想いのオモチャであるが、とりあえず自由に生きる。━5

第１８６話 ページ7

歩きながら、考える。

街に来てからの違和感をAは感じていたものの、その違和感をBERRYとSwap/Charaの笑顔を見て掻き消す。

「ここは…」

BERRY「ここはよく割引を聞かせてくれる可愛い服屋さんなんだぞ！」

Swap/Chara「色んな服があるんだ！」

InK「僕も見たから間違いない…筈だよ！」

DREAM「可愛いデザインがいっぱいで見るのも楽しいからね」

と、入ると店員であろうニンゲンの男と既に来ていたHONEYがレジで会話をしていた。

HONEY「そろそろ来ると思うけど、おっ」

HUMAN「お、噂をすれば来たっすねって…、…スケルトンくんに親善大使様！ その、そんなに可愛い子は誰っすかぁ？！」

店員の男はHONEYの顔を手で押し退けて、BERRYとSwap/Charaに話しかける。

BERRY「ミェヘヘ！ Aと言うんだぞ！」

Swap/Chara「新しい友達！」

HONEY「手を離せオイ」

HONEYの左目が橙色に光り、店員の男のソウルが青く染まると浮かび上がり、天井へと頭をぶつけた。

HUMAN「ヅァッ！！！」

DREAM「やりすぎだよ！ ハニー！」

「首の骨、大丈夫なのか？」

スッと降りてきた店員の男は、首を回して具合を見る。

HUMAN「嫌、もうぜーんぜんっす！！」

InK「なんか、この店員さん、ヤダーー！！」

と、InKはAに抱き着いて店員の男を睨みつけた。

HUMAN「オイ！ ちゃんと仕事してんのかあ！？」

そう、奥から声がすると、店員は肩を震わせ驚く。

HUMAN「し、してますっすよ〜！！ はぁ…可愛いお友達さん、3割か半額で服、どうっすか？」

右肘をカウンターに付いて右手に顔を置くと、左手の人差し指でカウンターをトントンと突く店員。

BERRY「ありがとうだぞ！！」

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