第２０８話 ページ29
その様子を見送り、観客が盛り上がり歓声を上げ、音楽にノりウェーブを作り出す。
「ああいうの、予定が狂うっていうらしいな。…はははっ、嫌いじゃないな」
HONEY「へえ、じゃあ、着替え見たのも大丈夫だろ？」
「アレは、…ドリームに怒られるからな〜…」
HONEY「ドリームが、怒るのか？」
驚きを隠せずにHONEYは、Aを見つめる。
「ああ。後、俺、‘女の子’だからな」
レジャージャケットのポケットに手を突っ込んで、ステージを笑いながら見つめたA。
「あ、あっちにいるの。ベリーとドリームじゃないか？ インクとスワップキャラは何処に行ったんだろうな…」
HONEY「サンズィ？ 何処だよ？」
「ほら」
と、観客の中を上手く掻い潜り、合流をしようとAは歩き出した。
Aの後を追いかけ、FRESHとHONEYは歩く。
そして、3m程でDREAMと目が合い、手を互いに振った瞬間にAは振っていた手を止めて周辺をキョロキョロと挙動不審に見渡す。
HONEY「どうしたんだ？」
DREAMも、その様子に気付き近付こうとBERRYと共に歩いてくる。
「臭い…、臭い…」
HONEY「は？ アンタ、何言って────」
HONEYの腕を掴んで、Aは叫ぶ。
Napstatonが手ずから流す音楽により、その声は腕を掴んでいるHONEYと気持ちが分かるDREAMにしか届かない。
そして、何より、強く鼻につく甘い匂いが会場全体に漂っている。
「ハニー！！ ドリーム！！ 早く、早くここから逃げ────」
HUMAN「テメエ、よぉーく分かるな」
Aの耳にハッキリと何者かのニンゲンの声が聞こえた途端に照明が消え、会場が暗くなる。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 32人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユーキ(プロフ) - 葵斗(別アカ)さん» コメントありがとうございます！ネタに気付かれると気持ちが良すぎますね！ (3月30日 1時) (
レス) id: 8f1e927a9c (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 初っ端からワッカ構文が…w (3月29日 15時) (レス) id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユーキ | 作成日時：2023年1月7日 13時
