所詮は他者の想いのオモチャであるが、とりあえず自由に生きる。━5

第２０１話 ページ22

首元に手を添え、紙袋にしまったマフラーへと目をやる。

「よし、するか」

紙袋からマフラーを取り出すと首へと巻き、紙袋を持つとお風呂場から出た。

BERRY「おお！ A！ 早速、着たのか！」

「ああ、折角だからな」

AはBERRYとSwap/Charaに連れられるまま、ソファに座る。

Swap/Chara「A、綺麗！」

InK「うんうん！ Aだからね！」

InKが腰に手を当てて胸を張る。

HONEY「なんでコイツが威張ってるんだ？」

DREAM「ベリー、ナプスタトンのライブはいつから？」

BERRY「11時だぞ！」

皆の視線が時計へと移る。

「今は、8時だな」

Swap/Chara「ここからなら、すぐだよ！」

BERRY「A。お腹が空いてないか？ タコスがあるぞ！」

「タコスか、美味しいよな」

BERRYは、既に作ってあるタコスの2つほど乗ったお皿を出す。

Swap/Chara「私と作ったから、大丈夫！ 美味しいよ！」

「…ん、じゃあ、いただきます」

と、一つ、手に取ると一口、頬張る。

「おおっ、美味しい(おいひい)な」

BERRY「もっと食べていいぞ！」

Swap/Chara「いっーぱい、作ったから！」

InK「僕も食べたーい！！」

HONEYとDREAMが台所からタコスが沢山乗ったお皿を持ってきたのを目撃したAは、思考を動かす。

(…ドリームが持っているお皿に10個乗ってるとしたら…20個か)

DREAM「残念、A。30個だよ」

「15個ずつか」

BERRY「オスソワケの野菜を沢山使ったんだぞ！！」

テーブルにお皿を置きながらAに笑いかける。

HONEY「あの人達、沢山くれるんだぜ」

DREAM「…A。イタダキマスって、ニホンの？」

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