第197話 ページ18
いつの間にか、ベランダから煙草を吸うHONEYが屋根の上にいるAと目を合わせた。
「流石に、な」
HONEY「というか、よく登れたな。アンタ」
「この位なら余裕みたいだな」
屋根から降りようとベランダの方に行き、腰を屈めた時、HONEYが手を伸ばす。
HONEY「ここでもう少しゆっくりしていくか?」
「ああ、もう少し」
手を取り、降りながらAはデモの声に耳を澄ました。
「ハニーは、嫌いな食べ物と好きな食べ物が同時に食卓へ並ぶだろ。嫌いな食べ物をどうする?」
HONEY「は? …嫌、フッツーに食べないし食べたくないけど、サンズィにあげちゃうかも」
「俺もなんだよな。それでいいんだよ、あってもなくてもいつかは受け入れられてる。ニンゲンの適応力は、そういう風にできてる筈なんだよな」
ベランダの柵に肘をつき、右手で顔を支える。
「食べ物なら今、無理して食べたりしなくていい、もし相手が心持つものなら無理して公に出してなんてやらずにそういえば、ああ、そうだな位で済ませばいい。俺はそう思うな」
HONEY「あー、えっと、真面目な話? パス〜」
「同意見。お遊びの時間に移行しても?」
HONEY「いーや、俺は一服してから行く」
「そうか。待ってるな、ハニー」
それだけを言うと、Aはベランダから去っていく。
HONEYは、1人になった途端、大きく溜め息を吐いた。
HONEY「それができないから、
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ユーキ(プロフ) - 葵斗(別アカ)さん» コメントありがとうございます!ネタに気付かれると気持ちが良すぎますね! (3月30日 1時) (レス) id: 8f1e927a9c (このIDを非表示/違反報告)
葵斗(別アカ) - 初っ端からワッカ構文が…w (3月29日 15時) (レス) id: 8875507bce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユーキ | 作成日時:2023年1月7日 13時