所詮は他者の想いのオモチャである。

第３話 ページ4

(折角、来てくれたのにな…おもてなしが出来ないな)

ニンゲンは、孤独の世界で戸惑う事もあったであろうにDREAMに対してのおもてなしの事を考える。

DREAM「…A、僕の事は気にしないで」

「なあ、ドリーム、俺…何も言ってないんだが…」

DREAM「僕、その…心が読めちゃうんだ」

「…そういう事か。悪いな、気を使わせちまってな」

DREAM「そんな…！」

「気に負わないでいい、ドリーム」

突然、Aは赤ん坊のおもちゃのチャイム、よく言うガラガラを持ってDREAMの方に振る。

「ほら、元気出してくれ〜？」

と、やる気のなさそうな表情なのに声だけは元気に出すA。

DREAM「…Aは、不思議な子だね…！」

「……それ、ドリームが言うんだな〜」

DREAM「え、ええ…？！」

「ほら、持った持った」

DREAMにガラガラを半ば無理矢理握らせると立ち上がるA。

「暇になったらで良いんだけど、またこうして話しに来てくれたりするか？ 俺の方でこの世界の事、もっと知りたい。なんでドリームやドリームの兄さんの事が描いてあったりしたのかを調べたいんだ」

DREAM「うん！ 僕もまたAと話したいから来るよ！」

「それは嬉しいな」

それから暫く探索は続いたが、収穫は得られないまま。

DREAMは一度、このAUを去ることに。

DREAM「また何かあったら言ってね」

「それは勿論だとも」

そう言ってDREAMはAがいるAUを去り、AはDREAM達が描かれた絵を元に歩き始めて、2人は別れた。

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