第27話 ページ28
恥ずかしそうに頬を掻きながら、一番下の方の本をしゃがんで押し込む。
すると、本棚が壁に押し込まれ、横へ移動し下へと続く階段が現れた。
「こういうのって、ゲームならワクワクするやつだな」
階段を降りる前にレバーがあった為、下へと躊躇無く下げる。
「…何が起こってもこの身体を守る」
そう言いながら下げると、レバーは階段の灯りの電源だったようで灯りが階段を照らす。
微かだが、暗闇にもあの甘いお菓子ほどではないが言いようのない恐怖を感じる。
「…アンタなのか…」
Aは‘女の子’へと問いかけた。
当たり前に返答は返ってこない。
「踏ん張ってくれ大丈夫だ。俺がいる」
と、階段を降りる。
一段一段、慎重に降りていく。
「……ん?」
微かに下から微かだが、音がする。
先程、紙を椅子に置いた時に紙同士が擦れた音を聞いたAには分かった。
「紙を捲っている…?」
‘誰か’いる。
この世界に。
そう思うと、降りる速度を早め出す。
「…あった…ッ…!!!」
そして、何かの部屋の出入り口を見つけた。
その目の前へと行き立ち止まると、紙を捲る音はそこから聞こえている。
階段を降りる音でその捲っている相手にはバレているだろうが、中の様子を伺うようにゆっくりと歩を進める。
部屋の中は特別ではないが比較的明るい灯りが灯っていた。
文字を読むのに不自由はない。
「…結構、話に聞いてたけど、本当にいたんだな。────────ガスター」
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ユーキ(プロフ) - えへっへへ(V)(*'ω'*)(V)さん» 載っているイラストを描いた当時、まだ使っているイラストを描くソフトに慣れていなかったので嬉しいです! (2023年5月4日 19時) (レス) id: 8f1e927a9c (このIDを非表示/違反報告)
えへっへへ(V)(*'ω'*)(V) - 絵が好きやで?☆ (2023年5月4日 17時) (レス) @page2 id: bd3e543e26 (このIDを非表示/違反報告)
ユーキ(プロフ) - マナサさん» コメント、ありがとうございます。頑張って参ります! (2022年10月30日 22時) (レス) id: 8f1e927a9c (このIDを非表示/違反報告)
マナサ - あ、えっと、、、凄いなぁ、、、(語彙力の消滅) これからも頑張ってください!! (2022年10月27日 22時) (レス) @page5 id: 5fa784451d (このIDを非表示/違反報告)
ユーキ(プロフ) - 華さん» コメント、ありがとうございます。頑張ります! (2022年10月19日 15時) (レス) id: 8f1e927a9c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユーキ | 作成日時:2022年10月5日 19時