第384話 ページ25
Plea「Aさんには、ここで観光してる間でも良いんです! デモやその他の協力をしていただきたく思って、声をかけさせもらったんですけど…」
改めてAが椅子へと座らせたPleaは、先の話を続けながらAlonにハンカチを渡す。
Plea「デモを起こしてるのは俺達なんです。モンスターさんと共に生きたいのに…」
「ここのデモは賛成運動の表明。お偉いさん達は、何をしてるんだ?」
Plea「…俺、よく分からないんですけど…この経済? 景気? 不況? とかを表向きには気にしているという話です。…モンスターさん達の権利を認めるか悩んでるんです」
Alon「でも、そんな問題は今に始まったことじゃないもの。何よりモンスターさん達は悪いモンスターさんじゃない、モンスターと暮らす親善大使が頑張ってそれを証明してくれてるし」
ハンカチを返しながら、Aの隣に椅子を持ってくるAlon。
Plea「そんな中、父さんと母さんの話を聞いたんだモンスターさん達の殲滅。親善大使さんの暗殺…」
「聞いたことがある。親善大使の暗殺の方はな」
Plea「本当に分からないんですけど…その…」
言葉を濁すPleaを指差しながら声を大きくして話し始める。
Alon「ニホンでは火のないところに狼はなんちゃら〜!! って言うから!!!」
「火のないところに煙は立たぬ、だな。でも、それはそうだ」
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作者名:ユーキ | 作成日時:2023年7月20日 17時