第278話 ページ9
UT/Asgore「ああ、いや! 珍しいと言ったのは本当に珍しいと言っただけで…」
HUMAN「…アスゴア氏はお優しい。フリスク氏も、だからこそ、私は…」
一言、そういうと立ち上がるスーツのニンゲン。
HUMAN「まだ、モンスターの方々の暮らしは豊かにできておりません。こちらの方の課題は山積みですね」
UT/Asgore「ああ、そうだね」
スッと、扉から出ていくスーツのニンゲンを前にしてUT/Asgoreは慌て出す。
HUMAN「ご安心ください。お代は私が」
UT/Asgore「い、良いのかい?」
HUMAN「醜態を晒してしまいましたので、そのお詫びでもあります…」
スーツのニンゲンは、こめかみを掻きながら恥ずかしがる様子を見せた。
UT/Asgoreが喫茶店を出て、扉が閉まるのを確認すると、口を開く。
HUMAN「後…そうですね。貴方の側についているモンスターの彼にもお伝え下さい、‘我々はモンスターの味方’だと」
UT/Asgore「あははっ、バレているそうだよ。────────サンズ」
UT/Asgoreは、木陰へと話しかけた。
すると、その木陰からひょっこりと
Ꮶetchup「こりゃ、参ったな…いつから分かってたんだよ?」
HUMAN「…癖で分かってしまうんです。よく、ここでかくれんぼをしていましたから」
花畑を一望し、目を細め黄昏れるスーツのニンゲン。
2人が車へと乗るのを確認しながら、スーツのニンゲンはUT/Asgoreが開けた車の窓へと近づく。
HUMAN「
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作者名:ユーキ | 作成日時:2023年3月10日 11時