第306話 ページ37
更衣室にて、防弾チョッキへと着替え終わったAはその服を更衣室に備え付けてある姿見でマジマジと見つめる。
「防弾チョッキも銃もかなり外面は本格的な物になってるな」
腰に備え付けてある拳銃を取ると、人差し指でトリガーを引っ掛けてクルクルと回す。
Alon「あら、知ってるの? 触った事がある?」
Alonと呼ばれた高校生位の少女がひょこっとAの傍らから顔を出し、問い掛けた。
先程とは違い、防弾チョッキにその身を包んでゴーグルを互いに目にかける前である。
「まあ、そんなとこ、だな…」
Alon「歯切れが悪い。なんだか、怪しい…」
余りにも鋭い疑いの瞳を向けられたAは、咄嗟に襟元に手をやり後ずさった。
「え、そんな怪しいか?」
Alon「まっ、いっか。あ、私、アロン。対戦よろしく」
そう言うと、手を差し出してきた。
「ああ、よろしくな」
ロッカーから取り出した銃を手に持っているAlonの手を見る。
(…マシンピストルのスチェッキン…ストックの装着もしての、か…厄介かもな…)
差し出された手に手を重ね、握手を交わす。
Alon「じゃ、お先!」
Alonは手を振り更衣室から去る。
Aもその後を追うように歩を進めた。
すると、受け付けの前にUT/Friskが可愛らしい小さな防弾チョッキを着て待っていた様で、Aが出てきた事に気付き駆けていく。
「凄いな。フリスクに入るサイズもあるのか」
UT/Frisk「僕そんなに小さくないよ」
「あははっ、そうだな」
2人で話し込んでいると、ふとDREAM達が遅い事に気付いた途端の事。
「…遅いと思ったらそういう事か」
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作者名:ユーキ | 作成日時:2023年3月10日 11時