第298話 ページ29
「ニンゲンモドキって言うなよな」
と、待ち構えているとUT/Papyrusが両手にお皿を包み込んでAの方へと来た。
UT/Papyrus「俺様特製のスパゲッティだぞ!」
出されたのはお皿一杯のミートソースのパスタ。
「おおっ、その……」
HORRORでの一件が脳裏に横切り、戸惑う。
「おおおっ!!」
UT/Papyrus「スパゲッティは苦手だった?」
「嫌、ちょっと前に凄いパスタを食べただけだな。嫌いじゃない」
そう言うと受け取り、食べ始めた。
(…これは、珍妙な…)
咄嗟にそう思っているAの心を読み、DREAMは笑みを溢す。
UT/Papyrus「この後は、何をするんだ?! サンズ!」
Ꮶetchup「あ〜、特に決めてないぜ。只、遊びに来たって言ってたから、遊ぶか? 兄弟」
その言葉にUT/Papyrusが目を輝かせ、A達に背を向けると両手を上にあげながら喜ぶ。
UT/Papyrus「ウヒョウ! なら、フリスクも呼ばないとな!!」
Friskという言葉に一度、食べる手が止まるA。
それに気付かぬまま、ᏦetchupがAへと話し掛けた。
Ꮶetchup「ホラーって奴にでも会ったのか? アンタ」
「んっ、よく分かるな? その通りだ」
Ꮶetchup「まあ…一悶着あったんだぜ?」
遠くを見つめるような目をするᏦetchupは、ふとUT/Papyrusを見つめる。
UT/Papyrusは何処かに電話をしているようなのだが、無意識なのか身体が動いているのをᏦetchupに釣られてDREAMもスパゲッティを食べるAも見つめた。
「こういうのを面白いやつとか言うんだろうな」
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作者名:ユーキ | 作成日時:2023年3月10日 11時