第290話 ページ21
Mustard「またお前かよ…!!」
と、頭上から声をかけられ、顔を上げるとMurderと共にこちらを覗き込むMustard。
「お前、あの時の!!」
Murder「…なんだ? お互い遅刻した同級生と転校生か?」
「…嫌、そん……なんか違うな…てか、なんでそんなの知ってるんだ…?」
Aの問いに答えずに、Aへと小瓶を投げつけ、Aは上手く受け取る。
Murder「…で、お前がその瓶を落としたから俺まで巻き込まれた訳だか…」
「基本的には、アンダーフェルに繋がってるみたいだな」
立ち上がり、小瓶を見ながらMurderに話し掛けるA。
Murder「…反応的には一度、会ってるのか? つまり、2回目か?」
「2回目だな」
Murderは、周囲を見渡しながらAの背中にもたれた。
Mustard「俺を無視するってのか?!」
「え? ああ、悪いな…?」
Mustard「は? お、おう…?」
Murder「阿呆か? 今のは流石に、脳に響いたぜ、骨だから無いけどな」
トントンと自身の頭を指先で叩く。
「まさか、マーダーがこんな事するなんてな。……パピルスは大丈夫か?」
その問いにMurderの目が見開かれ、か細く笑う。
Murder「そんなに慌ててない。言うほど、お前ほどではない」
「なら良い。それは、お前も慌ててない証拠だからな」
小瓶をパーカーのポケットにしまうとMustardの方へと振り向く。
「悪い、マーダーが突発的なことをするから少し慌ててた…謝る」
Mustard「謝るな」
「嫌、驚かせたからな…謝罪の一言は…」
48人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユーキ | 作成日時:2023年3月10日 11時