第２８９話 ページ20
「エラーの服、凄いよな。手先が器用って事がよく分かる仕上がりだ。…だから、糸が主に武器なのか？」
パーカーのフードを被りながらERRORへと笑顔を向ける。
「エラーは凄いな」
以前、FRESHの登場により遮られた言葉。
ERROR「お、俺が凄いのは当たり前だ！」
「おおっ、そうだな…！」
・・・
「マーダー、一人か？」
Murder「…よく来る。ボスから何も言われてないんだろ？」
「だからこその自由だな。隣、大丈夫か？」
Murder「いつも勝手に座るのが何言ってる」
ソファに座った途端にポケットからあの小瓶が落ちかけ、咄嗟に手に取る。
「色んな意味で危ないから持ってきたんだったな」
と、ポケットに戻そうとした時、Murderがその小瓶を見つめている事に気付き、Murderの方へと見せた。
「これ、気になるか？」
Murder「あの筆が持ってるやつだ。なんで持ってる？」
「貰ったんだ。予備があるからってな」
Murder「変な薬が入ってる、飲んでみたか？」
恐る恐る小瓶を指先で突きながら覗く。
「これがな、この瓶の中身、別の世界と繋がっ…て…あっ」
と、話している最中にMurderが小瓶を奪い蓋を開け中身を床へと流し始めた。
Murder「で？ 繋がってるんだって、今、話してたか？」
Murderにフードを掴まれ、AはMurderの目を見る。
Murder「お楽しみと行こうぜ。異形さんよ」
「…これだから、AUってのはなあ…」
苦笑いを浮かべざる得ないまま、Murderと共に落ちて行く。
顔から落ちた先は雪が積もる地面。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 48人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユーキ | 作成日時：2023年3月10日 11時
