二つの月を持つ悪魔は求められる【ヘルヴァボス】

DVDを買う ページ24

俺はボスと一緒にDVDを買いに来た
何の映画だって？

······言えない映画だ

プリッツ「早く行こうぜ！」

今朝からこのテンションだ···

まだ月が女の月のまんま···
今は白い月が三日月になってはいるがな···

店に入ると全ての作品がピンク···ピンク···

キャパオーバーしそうだ···

プリッツ「これなんかどうだ？」

ロウソクと拷問官···

プリッツ「それが嫌ならこれは？」

悪魔教師と長い一夜···

リコフォス「お前はどっなのよ？」

っていねぇ···
店の奥まで作品探しに行っちまった···

後に続こうとしたら腕を掴まれた

リコフォス「誰だ···って···」

振り返ると···
苦手な奴がいた

リコフォス「ヴァレンティノ···」

ヴァレンティノ「やぁ···"空ろ月"···」

リコフォス「そうだったな···
ここはテメェの店だったな？
ムカつく蛾が···っ」

ヴァレンティノ「そんな態度がとれるのはお前くらいだぞ？
なんでまた俺の店に来た？
ようやく出演する気になったか？」

リコフォス「んなわけあるか！
作品を買いに来たんだよ」

ヴァレンティ「へぇ〜？
愛も知らないお前が？
誰かとそれを見てするのか？」

リコフォス「テメェには関係ねぇだろ！」

ヴァレンティノ「······俺に靡かなかった癖に···
俺以外とするというのか!?」

ヴァレンティノは俺の首を掴む
それを振りほどき叫ぶ

リコフォス「うるせぇ！
テメェは俺の全てを理解する力もねぇ癖に俺に干渉してくるな!!」

そう言って俺はボスの所に行く

ヴァレンティノ「······」

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