シナリオ【首切り様】《9》 ページ26
夢猫丸は目的のマンションに着く頃にはもう辺りは暗くなっていた
そして、契約書に書かれた番号の部屋に着きインターフォンを押すと···
省吾が姿を現した
夢猫丸「省吾···!?
お前、こんな所に居たのか!?」
省吾「夢猫丸!?
な、なんでお前が···」
夢猫丸「何でって···お前らを探してたんだよ！
紗代は？
一緒じゃないのか？」
省吾「···ここじゃなんだし···
カフェで話さないか？」
夢猫丸「部屋の中でもいいんだが？」
省吾「いや···ちょっと···
今、汚いからさ···」
夢猫丸「···分かった···」
夢猫丸と省吾は近くのカフェで話をする事にした
夢猫丸「···お前が無事で良かった···
紗代の事なんだが···」
省吾「···紗代は、あの日俺が寝てる間に何処かへ行ってしまったんだよ
それを、俺はご両親に伝える勇気がなくて、逃げたんだ
もちろん、紗代の事は俺も探してる
全く手掛かりが無いけどな」
夢猫丸「···紗代は居なくなる前、様子がおかしくなかったか？」
省吾「そうだ···
あの日の紗代は何かに怯えていた···が···
俺には分からなかった···」
夢猫丸「···そうだ、お前
神主さんから本を借りてなかったか？」
省吾「本？
あれが欲しいのか？
持ってくるよ」
省吾は本をバックから出して渡してくれます
夢猫丸「ありがとよ···
だがよ···お前、何か隠してないか？」
省吾「え？」
夢猫丸「長年の付き合いだから分かる···
何を隠してるんだ？」
省吾「何も···隠して···」
夢猫丸はカフェを出て省吾の居たマンションへと向かう
省吾「お、おい！
行くなよ!!」
省吾が止めようと走ってくる
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