シナリオ【首切り様】《3》 ページ20
《5月13日》
やっぱり、あれは"くびきり様"だった
あんなの小さい頃流行った都市伝説だと思っていた
でも、昨日の夜"くびきりさま"がうちに来た
夜中、聞いた事の無い女性の声で目を覚ました
コツコツと窓が叩かれている「あけて、あけて」という声と共にしばらくすると声と音がやんだけど、ここは2階だ
普通の人間なら届くはずがない
それとも私が寝ぼけていただけだろうか？
《5月14日》
昨日の夜も"くびきりさま"はきた
やっぱり私が寝ぼけてたわけじゃなかった
今日は、昨日よりもしつこく窓を叩かれていた
カーテンを開けようかどうか、一瞬悩んだけれど怖くてあけられない
明日も来たらどうしよう
《5月15日》
やっぱり、昨日もくびきりさまは来た
窓を叩く音はもうコツコツという音ではなく、割れてしまうんじゃないかと思うほど強く叩かれていた
今日両親に、私の部屋で何か音がしなかったかと聞いてみた
何も聞こえない、と答えた
両親に相談すべきか···頭がおかしくなったと思われないだろうか
もうすぐ省吾さんと結婚がひかえてるのに
新しく2人で暮らす家だってこの間決めたばっかりなのに
明日省吾さんに相談してみよう
《5月16日》
昨日も"くびきりさま"はきた
昨日は窓からじゃなく、部屋の扉もドンドンと叩かれていた
おかげで全然寝れていない
省吾さんにも相談してみたけれど、
「そんなの都市伝説に決まっているだろ？
そんなに怖いんだったら明日はうちに泊まりにおいで」
と言われた。省吾さんはこの町の出身じゃない
多分この都市伝説もしらないとおもう今日の夜省吾さんが迎えに来てくれる
夢猫丸「ここで途切れてるか···」
夢猫丸は首切り様を調べる為に図書館へと向かう
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