夢猫丸がぼっちで行くクトゥルフ神話TRPG《2》

シナリオ【神赦病棟】《12》 ページ8

【石屋先生の日記】

○月×日 松岩うめさん
今日、松岩さんが来院された
松岩さんは涙を流しながら
「先生今まで母を診て下さって、ありがとうございます
しかし、もう次来ることはないでしょう
母の介護の為に退職しましたが
やはり、介護しながら再就職と言うのは難しいです
お金が底を尽きました
生活保護も役所に尋ねましたが断られました」
そう言った後は、俯いて泣いていた
それではこれからどうするのですか？と聞くと黙っていた
私は松岩さんにひとつの提案をしました
この村に住む人達なら、ほとんどの人が知っているであろうあの秘密を私がここで働く本当の理由を、もう一度改めて伝えた
松岩さんはその提案を聞き、悩んだ後小さな声でお願いしますと言った
他にも方法はあるかもしれない
しかし、私にとってこれが最善の方法なのだ


○月×日 広崎夏帆さん
数日前から、この町から電車で3時間ほどかかる場所から広崎さんはこの病院に通院されている
広崎さんは、どこからかこの病院の噂を聞き付けて
自分にもその処置をしてもらえないかと、何度も私に頭を下げた
広崎さんは小さい頃からピアノをやっていて、コンクールでも何度も賞を取って注目されていたらしい
小さい頃からピアノが大好きでピアノばかり弾いて生きてきた
しかし、交通事故に遭い両腕を失ってしまった
それから2年経ったが、行きゆ意味を見いだせないそうだ
○殺をすれば両親が悲しむ、それに痛いのや苦しいのは嫌だ
だからあの薬を使って欲しい、と
死にたいと本人が言っているのだ
今までの患者さん達と同じように、あの薬を使おう

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