夢猫丸がぼっちで行くクトゥルフ神話TRPG《2》

シナリオ【彼岸に咲く約束の花】《2》 ページ15

夢猫丸は芦澤家に着いた

高級住宅街に佇む立派な一軒家

夢猫丸「ここか···」

ｶﾞﾁｬｯ

夢猫丸はドアを開けると中から人の気配がしない
彼女は2階のベッドまで運んで欲しいと頼んだ

夢猫丸は2階の部屋に入り彼女をベッドに寝かせる

菫「すみません、ここまで運んでもらって···」

夢猫丸「困ってる人は放っておけない主義なんですよ」

菫「ありがとうございます···」

彼女は顔を暗くさせて話し始めました

菫「実は、私はもう長く生きられないそうです
死ぬ前に、どうしても3ヶ月前に行方知れずとなった姉に会いたくて、それでずっと姉を探していたんです
叔父と叔母からは姉を探すことは止められてるし、私には友達もいません
それに、叔父と叔母も2日ほど戻ってきてないんです
貴方に、こんなお願いするのは図々しいとは分かっていますが
私と一緒に姉を探すのを手伝って貰えませんでしょうか？」

彼女は涙ながらに夢猫丸にお願いした

夢猫丸「···分かりました
お姉さんを必ず見つけてあげます」

菫「ありが、とうございます···」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

涙を零し何度もお礼を言う彼女に夢猫丸は質問をし始める

夢猫丸「目が見えなくなったのはいつ頃ですか？」

菫「実は2週間ほど前に、自宅で襲われたんです
ただ、その時の事は恐怖のせいか全然覚えていません
叔父と叔母が私の部屋に駆けつけた時には、部屋で血だらけで倒れていたそうです
頭には獣に噛まれたような傷跡があり、その時から目が見えなくなりました
そして、同時に脳に障害を負ったようで、何かを調べたりするのが苦手になりました
判断力や思考力、記憶力が落ちているようです」

夢猫丸「成程···
お辛いことを承知で質問をまだしますが大丈夫ですか？」

菫「はい、それで姉が見つかるのでしたら···」

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